銚子電鉄が6年ぶりに黒字に転じた。2022年6月30日に行われた株式総会での2021年の事業報告で明らかになった。 JR各社や私鉄などほかの鉄道会社の多くは2020年に続き2021年も赤字となっている。コロナでリモートワーク、旅行自粛等の影響を受け、通勤通学客、観光客が激減したことによる。 銚子電鉄でも同様に利用客が減少したが、「ぬれ煎餅」「まずい棒」をはじめとした物販が好調で、今回の黒字化を実現した。営業収益5億2829万円(前年度比10.9%増)のうち、物販部門の収益が4億5560万円(前年度比13.3%増)と大半を占めた。コロナ禍での逆転勝利ならぬ、逆転黒字だ。 逆転黒字を実現したさまざまな対策 同社の不屈とも言える強さの理由はどこにあるのだろうか。さまざまな対策で自転車操業ながら同社の軌道を維持してきた、銚子電気鉄道代表取締役社長の竹本勝紀氏に取材した。 取材当日は快晴で風も心地よ