SLAPP裁判の事実上の勝訴を祝う会が17日、開かれた。右が田中稔氏。隣は妻の惠子さん。=千代田区 写真:筆者= 大企業や政府などが資力に飽かせて個人を狙い撃つ恫喝訴訟(SLAPP=Strategic Lawsuit Against Public Participation)。日々の生活に汲々としているフリージャーナリストを黙らせるにはもってこいだ。 組織に所属していても記者個人に絞ってSLAPPを掛けてくるケースもある。田中稔氏がそうだった。田中氏は『社会新報』の記者だが、一個人として週刊金曜日に寄稿した記事をめぐり名誉棄損で訴えられ、6,700万円もの損害賠償を請求されたのである。一介のサラリーマン記者が背負える金額ではない。 田中氏がSLAPPを掛けられた記事とは― 週刊金曜日(2011年12月16日発売)に掲載された『最後の大物フィクサー』と題する記事で、警備会社社長を中心にした原
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