静岡朝鮮学園が運営する私立各種学校「静岡朝鮮初中級学校」(静岡市駿河区)の元校長が、文部科学省管轄の特殊法人「日本私立学校振興・共済事業団」(東京都文京区)に虚偽申請して不正に得た健康保険証を使用して、持病の治療を受けていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。共済事業団から病院への支払総額は2年間で約1500万円に上っており、静岡県警は詐欺の疑いもあるとみている。 捜査関係者によると、詐欺の疑いが持たれているのは、静岡朝鮮初中級学校の元校長の60代の男性。 元校長は、教員の職を離れた後、勤務実態がないにもかかわらず、退職後1年と1日以上の勤務が加入資格となっている「任意継続加入者制度」の申し出書を平成20年10月に共済事業団に提出。健康保険証を不正に入手した。申し出書に朝鮮学校の押印があったことから、学校側が不正に関与した可能性も指摘されている。元校長は、この健康保険証を使い、同年