本連載でも何度か述べているように、Windows 7では新しいグラフィックAPI「Direct2D」「DirectWrite」により、画面表示が高速になり、なおかつ文字が綺麗に表示できるようになった。 WindowsはWindows Vistaで、DirectXを画面表示に使うアーキテクチャーに変更された。しかし、テキスト表示や2D図形、線を表示するには、新しく導入されたグラフィックスサブシステム「WPF」(Windows Presentation Foundation)を、アプリケーションが直接扱う必要があった。 WPFは高度な機能を有していたものの、単にテキストや2Dグラフィックを表示するだけに使うには、いささかプログラミングが難しかった。そのためVistaになっても多くのアプリケーションが、昔からあるAPI「GDI」「GDI+」をそのまま利用していた(Windows XPとの互換性と