インドネシアのバリ島では、ヒンドゥー教信仰が盛んだ。ヒンドゥー教を信仰する人々は犬を大切にするらしい(関連記事)。 聖典のひとつ、マハーバーラタに登場するユディシュティラという王が、この世を去った際に犬を伴っていたからだという。 では、バリ島では全ての犬が幸せに暮らしているかというと、そうでもない。行政は狂犬病を押さえ込むのに手一杯であり、犬の保護は民間に委ねられているのだ。そこには限度というものがあり、保護の網目から漏れてしまう犬がいても不思議ではない。 ボロボロの状態で発見された野良犬 バリ島、デンパサールのホテルに勤めるリコ・ソギアルトさんは、仕事からの帰り道で一匹の野良犬を見かけた。 Facebookで開く 「道の真中にいた」というその犬は、毛皮はボロボロで一部は抜けており、骨と皮ばかりにやせ細っていた。極度の栄養失調状態に陥っているのは明らかで、遠からず死ぬであろうことは明らかだ