KID FRESINOの『Horseman's Scheme』が好きでずっと聴いている。ビートとラップの素晴らしいハマり具合には楽曲の大半のビートを手掛けているjjjの勢いとillicit tsuboiのエンジニアリングの手腕を感じさせるけども、なんといってもこのアルバムの良さはKID FRESINOの生意気なカッコ良さにある。 彼のラップスタイルは、“流れるようなフロウ”というより、”リスナーへ語りかけるようなリズミカルなラップ”と形容したほうがよいだろう。滑舌、間の取り方、緩いbpmにあわせる言葉の置き方……一つ一つの言葉を聴き取り易くて、リスナーに詞を伝える面では理想的なラップなのだけども、そのリリックの内容はリスナーにKID FRESINOの物語(ストーリー)や彼が抱える問題を提示するようなものでは無いところが面白い。ルー語のように英語と日本語がチャンポンされたリリックで語られるテ