オープンにすれば真似される? 企業がハードをオープンにする価値とは何か 第2回 オープンソースハードウエアの登場と「ものづくり革命」 ハードウエアをオープンにする意味 常識で考えると、ハードウエアの設計情報や動作に必要なソフトウエアのコード全てをオープンにすると、他に真似されてしまうという懸念があります。実際、Arduinoはそれをベースにした互換機や、廉価版などがさまざまな企業から販売されています。では、それでもハードウエアをオープンにする価値は何なのでしょうか? そもそも、Arduinoは特殊な部品を使っておらず、安価で手に入れやすい電子部品で構成されています。つまり、もともと自作できるという想定で開発されているのです。「誰もが手軽に使える」ことが最も重要なのであり、誰が作って誰が儲(もう)けるかというのは重要ではない、というのがオープンソースの世界です。 オープンにすることの意義は、