天才物語について、メモ(1) 「天才」を物語として描くときには、才能を災厄のような宿命として扱うことが多い。 まあ、「天才が才能で勝利して大成功しました」という、一方的な成功譚では、素直に共感して大喜びできる人はあまりいない。 物語では、 1 まず初めに葛藤があり 2 それに対して行動があり 3 乗り越えるべきハードルを認識して 4 勝利を収める みたいなパターン忠実にを守っていなければ、「万人に受け入れられる王道ドラマ」にはならない。天才を描く場合も同様だ。 * 殆どの『天才物語』は、下のどちらかで描かれる。 [A 努力型] 天才でも、本当は努力していて、人とのつながりを得て、成功しました。(努力型) [B 孤高型] 天才は、意識を共有してくれる人がいなくて孤独なので、つらい思いをしました(孤高型) どっちにせよ『天才はつらいよ』といわんばかりの物語スタイルだが、ちょうど手