青木さんのケース問題の中には、一見すると意味がよく分からないものも混じっていた。 「千葉市にある宝石屋の売上を上げるには?」 どこから千葉市が出てきたのか謎だったが、青木さんによるとこうした一見意味不明のケースに対して、いかに落ち着いてロジカルに議論を進めることができるか、そこがもっとも重要なポイントなのだという。 僕は、とりあえず機械的に以下のように書いた。 「方針:【売上】=【客数】x【客単価】の式を念頭に浮かべつつ、そもそもユーザーは何故宝石を買うのか、ユーザーにとっての宝石とは何なのかを深堀りしてみる。その上で、売上の上昇の寄与が大きそうなニーズとセグメントを切り出し、いくつか打ち手を考えてみる。。。」 ここまで書いて、我ながら空虚感を覚えた。ニーズやらセグメントやら慣れない言葉を使っていても、本当の問題解決にはならなさそうだ。 僕は頭を抱えた。そうして、天井を仰ぎ見ながら千葉のこ