多様な商品だけでなく多彩なサービスを展開し、地域社会を支え、21世紀の「よろずや」的な立ち位置を確かなものとしつつあるコンビニエンスストア。日本では売上高の上でセブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンが上位を占めているが、今サイトではこの3コンビニを「コンビニ御三家」と呼んでいる。今回はローソンが発表した【統合報告書2023】などを基に、この「コンビニ御三家」を中心としたコンビニの売上高動向を精査していくことにする。 伸びる売上、進む寡占化 まずは売上高推移。2000年以降について、上位4チェーン店とそれ以外の合計を積み上げグラフと、コンビニ業界全体の売上に占める比率計算をしたものが次のグラフ。セブン-イレブン・ジャパンがトップを占めている状態は、少なくともグラフの対象となる2000年以降変化は無い。 各社とも順調に売上高を伸ばしているが、これは主に店舗数そのものの拡大による