ペスト菌の DNA は、この 600 年間でほとんど変化していないことが分かったそうだ (ナショナルジオグラフィック日本語版の記事より)。 ロンドンにある 14 世紀半ばの黒死病患者の墓地から人骨を掘り出し、歯 46 本と骨 53 本から採取した菌を調べた結果、遺伝子的には過去 600 年以上の間、ペスト菌は大きく変化していないことが明らかになったとのことである。 ペスト菌のゲノムが変わっていないという事実から、ペストが昔のように大流行を起こさないのは、現代の医学知識や人々の感染症への抵抗力が奏功している可能性を示唆しているとことである。また、変化が遅い理由としてはインフルエンザのように共存する複数の系統がないため、直線的にしか進化できないためのようだ。