[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米政権は、16日から始める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を、国内自動車業界の利益と正反対の方向で進めようとしている。 8月14日、トランプ米政権は、16日から始める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を、国内自動車業界の利益と正反対の方向で進めようとしている。写真はトランプ大統領。ニュージャージー州で12日撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst) NAFTAを巡るトランプ大統領の怒りの矛先は、どこよりも自動車分野に向けられてきた。低賃金のメキシコが米国から工場と雇用を奪ったという理屈からだ。 米商務省国勢調査局によると、自動車および自動車部品セクターの米国の対メキシコ貿易赤字は昨年が740億ドルで、米国の貿易赤字全体の相当部分を占めた。 ピーターソン国際経済研究所の通商問題上席研究員カロリーン・フロインド氏は「トランプ政