二つの周波数帯を使うことで従来の約1/10以下の消費電力に低減した無線通信用LSI,およびそのチップをベースにした通信ネットワーク技術を開発したと,発表した。機器同士を無線機とセンサーで接続した,センサー・ネットワーク向けである。無線ネットワーク機器が乾電池1本で約3年間動作可能になる,低電力ネットワークが実現できるとする。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、温度や湿度、塩分濃度、圧力などさまざまな刺激に応じて急速に色を変える構造化ゲルを開発した。 構造化ゲルは、内部に層などのパターンを持つ。MITが開発したゲルは、特定の刺激に応じて伸び縮みする素材を重要なコンポーネントに使っている。この素材の伸縮によってゲルの厚みが変わり、ゲルが反射させる可視光の波長が変わるため、色が変化するという。 このゲルは、ポリスチレンとポリ-2-ビニルピリジン(2VP)の層を交互に重ねた自己組織化型ブロックコポリマー薄膜を使っている。これらの層の厚さと屈折率によって、ゲルがどの色の光を反射するかが決まる。ポリスチレン層の厚さを一定に保ち、2VP層の厚さをpHや塩分濃度などの外部刺激に応じて変えることで、ゲルの色を1秒足らずで変えることができたという。 2VP層の厚さを操作するために、研究者らは2VPブロックの各セグメン
センサー・ネットワークといえば,ZigBeeやIEEE802.15.4などの低消費電力型の無線ネットワーク規格を使うのが定説だ。それに対し,無線LANのインフラを使ってセンサー・ネットを構築しようとするメーカーが米国に登場した。 米カリフォルニア州シリコンバレーのベンチャー企業であるGainSpan Corp.は,センサー・ネット用途に向けて消費電力を低減した無線LAN用ICを開発,一部のメーカーにサンプル供給を開始した。特徴は,待機時の消費電流を大幅に低減した点である。最も低い待機時モードでは,1.8V動作時で2μA,3.6V動作時に5μAで済む。数μWという数値は,従来品の1/10~1/100に相当する。10mm角のチップに,RF送受信回路とMAC/ベースバンド処理回路,そしてマイクロコントローラまで集積した。 単3形電池で5年以上 GainSpan社は,米Intel Corp.から飛
無線伝送規格「ZigBee」の物理層を策定したIEEE802.15.4部会は,日本のUHF帯でZigBeeを利用するための拡張仕様を議論する専門の作業部会(Task Group)を,2007年1月にも立ち上げる。名称は「Task Group 4d(TG4d)」。既に検討部会(Study Group)として活動を進めていたが,2006年末にも作業部会に昇格する見通しとなった。 ZigBeeが物理層に利用するIEEE802.15.4規格では,日本では2.4GHz帯を利用している。一方で北米では915MHz帯を,欧州では860MHz帯などを利用することが可能である。2.4GHz帯に比較して回り込みが容易で電波が飛びやすいほか,無線LANなどとの混信の可能性が軽減されることから,国内の潜在利用者から,日本でも欧米と同種の帯域での利用を開放して欲しいという要望が出ていた。 現在総務省において,950
荷物を未開封のまま定温輸送物内の温度検知を可能とするRFIDが登場した。食品・医療業界で必要不可欠とされるものだという。 バッテリを必要としないパッシブ型温度センサRFIDタグの商品開発に成功したことが発表された。 沖電気工業と日本郵船の関連会社NYKロジスティックスジャパン、そしてヒルズの3社によって開発されたものであり、荷物を未開封の状態で定温輸送容器内の温度検知を可能とする。 流通・物流システムでRFIDを採用したい場合、医療や食品では荷物の開封をせず温度検知が行えることが管理上で必要不可欠だという。このようなニーズに応えるため、パッシブ型温度センサーを応用したRFIDタグが開発された。なお、このタグは温度センサとデータを記録・無線伝送するためのRFID用LSIで構成されている。 また、沖電気が開発したRFID用LSI「ML7216」とセンシング機能を担うリーダライタ用ソフトウェアが
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