ニコンFは、ニコン初の一眼レフファインダー式カメラでありニコンFマウントが初採用されたモデルである[5]。 開発は1956年(昭和31年)秋より松永梧郎ら4名の技術者チームによって開始され、設計方針としてニコンSPの部品をできる限り流用しつつ視野率100 %のファインダーを搭載した新生一眼レフカメラシステムを計画することに焦点が注がれていた[6]。ゆえに基本的にはニコンSPのボディを左右に二分割し、間にミラーボックスを挟んだ「一眼レフカメラ版ニコンSP」といった設計である。そして、ほぼ100%のファインダー視野率、ファインダー交換可能、ミラーアップ機構の搭載、自動絞りなどユーザーにとって使いやすいカメラとなった。また交換レンズ群、アタッチメントやアクセサリーなど周辺機器をシステム体系として供給し、ユーザがそれらから選択し活用することで多くの撮影場面に利用できた。意匠デザインは亀倉雄策が担当
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