クリックして拡大する仙台市宮城野区の蒲生地区にあるシーサイド・バイブル・チャペル=17日午前、仙台市宮城野区の蒲生地区(渡守麻衣撮影) 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた仙台市宮城野区の「シーサイド・バイブル・チャペル」で、がれきの中から掘り出され、再建された十字架が被災者に希望を与えている。 海岸から約700メートルの場所にあった教会は、津波で流され周囲はがれきの山と化した。だが、震災から3日後に信徒やボランティアががれきの中から十字架の土台部分を掘り起こし、失われた十字架本体を作り直したという。 見渡す限りのがれきの中で行われた礼拝には、全国からボランティアを含めておよそ50人が参加し、震災で亡くなった人々に祈りをささげた。自身も被災して家を失った同教会の内藤智裕牧師は「少しでも被災した方々の希望になれば」と話している。