「新古書店悪玉論」論駁 ― ブックオフに欲しい本はない ― 「Diary」(2003.2.15)で、出版不況の原因では「活字離れ」の深刻化が大きい、ということに少し触れたのだけれども、最近ちょくちょくブックオフを利用する僕としては、出版不況→「新古書店悪玉論」というロジックについても、少し触れておこうと思う。 始めに敢えて言い切っておきたい。ブックオフに代表される新古書店は出版不況とはほとんど関係がない。何故ならブックオフには欲しい本がないからだ。 この言い方は少し乱暴に過ぎると思われるかもしれない。「お前の」本の趣味が特殊なだけで、「お前の」欲しい本がないだけだろう、と。でもそうじゃない。「一般的に言って」そうなのだ。 ブックオフに通う人なら気づく人も多いかもしれない。「ブックオフには今現在のベストセラーが並ばない」のだ。 僕の家の近くには何と三軒のブックオフがあるので、割と