気どるな、力強くめしをくえ!「大衆食堂の詩人」といわれた、後期高齢ステージ4癌男、エンテツこと遠藤哲夫のブログ。 チョイと古い本だが、東海林さだお編の『ラーメン大好き』がある。1982年に冬樹社から刊行され、おれが持っているのは、新潮文庫版、85年初版の92年10刷版。そのなかに、山川緑さんというOLさんが書く、「ラーメン・グルメなんてばかみたい!」がある。これがおもしろい。彼女は、「ラーメン大好き」なんだけど、「ラーメン・グルメ大嫌い」なのだ。おもしろくて、全文紹介したいが、そうもいかない。 「確かにアタシだってフランスでフランス料理食べたり、広東で広東料理食べたりしているとは言っても、たかだか四半世紀にも満たない食生活」「アタシはよくオジサマ連中に食事に誘われて、いわゆる一流レストランだの料亭で食事するけど…」と、文章からして、けっこうなお嬢さんらしい。 「学生時代に同棲していたカレと