この1年ほどの間に、各社から発売されるコンパクトデジカメの動画機能が大きく進化した。1920×1080ドットのフルハイビジョン画質に対応した製品や、AV家電との親和性が高く高画質なAVCHD規格に対応したものも増えた。レンズのズーム倍率も光学10倍クラスが一般的になり、遠くの被写体も大写しで写せる。VGAサイズで撮影時間も限られていた旧モデルと比べると、雲泥の差といってもよいほどだ。 コンパクトデジカメの動画機能がこれほど高画質で高性能になると、「ビデオカメラとの違いが分からない」「もうビデオカメラはいらないのでは?」と感じる人も多いだろう。そこで、ソニーの最新のコンパクトデジカメ「Cyber-shot DSC-HX5V」(以下、サイバーショット)とビデオカメラ「Handycam HDR-CX550V」(以下、ハンディカム)を用意し、画質面を中心に性能の違いを比較してみた。 ▼Cyber-
今時のビデオカメラは撮像素子も進化し、エントリー機でも画質的には十分な実力が備わっていると思えるが、レンズなどの光学系にもしっかりとこだわった上位モデルの実力はひと味違う! そこで本特集の第2回は各メーカーの最上位機種の画質をチェックする。 今回メインで比較するのはこの3機種。左から「ハンディカム HDR-CX550V」(予想実売価格13万円前後)「iVIS HF S21」(同14万円前後) 「Everio GZ-HM1」(同13万円前後) 今回は、ソニー「ハンディカム HDR-CX550V」、キヤノン「iVIS HF S21」、ビクター 「Everio GZ-HM1」の3機種を使い、さまざま条件で撮影を行なった。なお、パナソニックは借用機材が最終画質ではないため、今回の評価は見送った。 高画質撮影のための実力を高めた「CX550V」
卒業式や入学式といったイベントや、春の行楽シーズンに向けて、各社のハイビジョンビデオカメラが出揃った。昨年は、手ブレ補正機能や低照度撮影の強化など、カメラ性能の進化が相次ぎ、大きな話題となったが、その勢いは今春のモデルでも健在で、各社とも力の入ったモデルを投入してきた。 この特集では、そんな最新モデルをピックアップして、機能や使い勝手、画質などの気になるポイントをあらゆる角度からチェックしていく。第1回は各社のラインナップを俯瞰し、ハイビジョンビデオカメラの最新のトレンドを見ていくことにする。 上位モデルの高機能を継承したミドルクラスモデルが躍進 従来のハイビジョンビデオカメラは、実売価格で10~15万円程度の上位モデルが主役で、ミドルクラス以下のモデルはコンパクトで使いやすいという特徴こそあるものの、注目度は低めだった。しかし、ハイビジョンビデオカメラの普及が進み、一般的なユーザーもハイ
新しく登場した「HDR-CX550V」。前モデルにあたる「HDR-CX500V」「HDR-CX520V」は、ビューファインダーなどのデバイスを省略して小型軽量ボディを目指したモデルだった。このコンセプト"高画質コンパクト"は、下位モデルの「HDR-CX370V」に譲り、今回発表された「HDR-CX550V」は、ボディサイズや重量が若干増したものの、充実した機能と進化したデバイスを有している。同時発表されたHDD記録タイプの「HDR-XR550V」とともにハンディカム2010年春モデルのフラッグシップという位置づけだ。今回「HDR-CX550V」をいち早く試用できたので、その使い勝手をレポートしよう。 ※今回使用したのは試作モデルです。生産モデルでは異なる可能性があります。 業務用AVCHDから移植された高機能 今年1月7日に発表され、同日発売という異例のデビューを果たした業務用AVCHD「
民生用ビデオカメラにおいて、昨年春に登場したソニー“ハンディカム”のHDD搭載ハイビジョンビデオカメラ「HDR-XR500V/XR520V」がもたらしたインパクトは大きなものだった。感度を約2倍向上させ、暗所での撮影能力を改善した裏面照射型「Exmor R」CMOSセンサー、そして、従来比約10倍の効果を持つ「アクティブ手ブレ補正」機能によって、圧倒的な機能進化を見せてくれた。また、GPSを搭載したことも民生用ビデオカメラとしては初めての試みだった。さらに、昨秋に登場した内蔵メモリーモデルの「HDR-CX500V/520V」ではBIONZによる補正を加え、3方向の手ブレ補正を実現した。 ソニーによる技術革新が他に与えた影響は大きく、秋には他メーカーからもアクティブ手ブレ補正を搭載した機種がいくつも登場してきたし、最近では裏面照射CMOS搭載の機種も登場している。 そんな中、ソニービデオカメ
「HDR-CX520V」は、ソニーのAVCHDカム「ハイビジョンハンディカムシリーズ」の最新モデルである。その「CX~」という型番からするとメモリー記録モデル「HDR-CX12」の後継機という位置付けになるが、機能的にはハイブリッド(HDD+メモリー)モデル「XR-520V」のメモリー版といっていいだろう。裏面照射CMOSセンサー「Exmor(エクスモア)R」搭載などXR-520Vの画期的な高性能を継承しつつ、さらに小型軽量を実現。今後のハンディカムシリーズの主力となるであろう売れ筋モデルだ。ビデオカメラでナンバーワンを死守すべく投入された、本機の最新性能の実力をチェックしてみよう。 リーズナブルな小型メモリーモデル 本機を一言で表すと、XR-520VからEVF(電子ビューファインダー)とHDDを除いたモデルと言えるだろう。64GBの内蔵固定メモリーとメモリースティックのスロットを備え、6
ソニーが発表した「HDR-CX520V」は、同社として初めて64GBメモリーを内蔵したフルHDビデオカメラだ。今回は軽量かつコンパクトなJVC「GZ-X900」と合わせて、シンガポールを舞台にテスト取材を行った。 ■両機の基本機能を確認する HDR-CX520Vはメモリーモデルならではの「軽量かつコンパクト」なボディに、HDDモデルの「HDR-XR520V」に搭載された主要機能を凝縮して搭載したことが特徴だ。手にした印象は「とにかく軽い!」というもの。取り回しがよく、グリップベルトに収まる手との一体感にも優れる。 ただし、付属のバッテリーを使ったときの重量バランスはやや気になった。CX520Vにはファインダーが備わっていないため、モニターを開いて撮影することになるが、付属バッテリーを装着した状態では重心が前方に寄り気味となるのだ。できれば撮影重量が多少増えても、別売のバッテリー(重量バラン
2月に発売された「HDR-XR500V」「HDR-XR520V」は、先進の機能を一気に詰め込み、"次世代機"と呼ぶにふさわしい出来栄えだった。その機能を継承し、さらに小型軽量化を実現したのが今回紹介する「HDR-CX500(520)V」だ。従来の10倍もの補正範囲を持つ「光学式手ブレ補正(アクティブモード)」がさらに進化し、動画では世界初となる回転ブレまで補正してしまうというのだ。手ブレ補正の検証を中心に、細かな使い勝手をレビューしてみたい。 バッテリー込みで450gの小型軽量ボディ 今回紹介するのは8月発売予定の「HDR-CX500V」だ。同時発売される「HDR-CX520V」との違いは、内蔵メモリの容量とボディカラーのみ。CX500Vは内蔵メモリ32GBでシルバーカラー、CX520Vは内蔵メモリ64GBで黒を基調としたカラーとなっている。 CX520(500)Vは、春モデル「HDR-X
パナソニックの「HDC-TM350」(関連記事1)を皮切りに、ソニーの「HDR-CX500V」(関連記事2)、キヤノンの「iVIS HF S11」(関連記事3)など、最新ハイビジョンビデオカメラが続々と発表された。 夏のバカンスはもちろん、秋には大型連休とイベントの続くシーズンに向けて、そろそろハイビジョンビデオカメラを買おうかという人も多いだろう。そこで今回は都内の旧古河庭園でロケを敢行。各モデルの比較用画像を撮影し、実力をテストしてみた。ノイズの目立ちやすい水流など、実力の差がわかりやすいシチュエーションで撮影を行なっている。 まずは各社のモデルの画質関連のスペックをおさらいしよう。パナソニックのHDC-TM350は、1/4.1型MOSを3枚使用し有効画素数は621万(207万×3)、ソニーのHDR-CX500Vは、1/2.88型 Exmor R CMOSセンサーで有効画素数は415万
ソニーから、「Exmor R CMOS」センサー搭載の「ハイビジョンハンディカム」2モデルが発表された。内蔵メモリー64GBでカラーをブラックとした「HDR-CX520V」(予想実売価格14万円前後)と、内蔵メモリー32GBの「HDR-CX500V」(予想実売価格12万円前後)だ。発売はどちらも8月10日。 サイズはCX並みでも中身はXR HDR-CX520V/CX500Vは、「HDR-CX12」の後継となるコンパクトサイズモデル。本体サイズは幅62×奥行き133×高さ65mmで重量は450g(バッテリー込み)。CX12と比べてみると液晶モニター部分が薄くなり、さらに上部のズーム操作部分の出っ張りが収まったことで、さらにぐっと小さくなった印象だ。しかも、CX12の記録媒体がメモリースティックのみだったのに対し、内蔵メモリー+メモリースティックのダブルメモリー仕様となっている。
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