最近、Web検索や検索エンジンマーケティングをテーマにした書籍の出版点数は増加する一方だ。筆者がよく足を運ぶ都内の大型書店でも、店内の一画に検索関連の書籍を集めたコーナーが設けられ、いかに検索ビジネスが多くの人々の関心を集めているのかを実感させられる。 しかし、こうして検索に対する一般生活者の認知度が高まり、検索が社会に広く深く浸透してくるにしたがい、そこには「サーチ・ディバイド(※1)」という新たな問題も発生しつつあるのではないかと感じられる。 つまり、現代人にとって検索が生活していく上で不可欠なサービスになればなるほど、検索の習熟度の差はさまざまな場面で有利にも不利に働くのではないか。例えば、仕事で必要なデータを探し出す際、家庭で生活に役立つ情報を引き出す際、検索の習熟度の差によって情報を探し出す時間や探し出せる情報の質は大きく異なってくる。 Web検索サービスはインターネットにさえ繋