厳しい経営環境が続く日本の損害保険業界で、いずれも準大手の「富士火災海上」と「AIU損害保険」は、経営の効率化や販売力の強化を目指して、再来年の夏にも合併することで合意しました。 発表によりますと、国内の損害保険業界で6位の「富士火災海上」と7位の「AIU損害保険」は、早ければ再来年の夏にも合併する方向で今後、具体的な協議を進めることで合意しました。 両社はいずれも、アメリカの大手保険グループ、「AIG」の傘下にある日本の損害保険会社です。両社は、合併によってシステムなどの投資にかかる経費を抑えるとともに、全国に200を超える店舗網を持つ「富士火災」の営業力と、「AIU」の商品開発力を組み合わせて、販売力を強化したいとしています。 日本の損害保険業界は、人口の減少に加え、自動車事故や自然災害による保険金の支払いが増加するなど厳しい経営環境が続いていて、業界大手の「損保ジャパン」と「日本興亜