チケットの不正な転売を禁止する新たな法律・「チケット不正転売禁止法」が、スタートしました。ところが今もネット上では定価を大きく上回るチケットが多数出品されています。「1枚あたり30万円」と定価の40倍を超えるチケットも。今も販売が続く理由がありました。(ネットワーク報道部記者 田隈佑紀) “主催者の同意なく、もとの価格よりも高い値段で繰り返し転売したり、転売目的で譲り受けたりすることを禁止する” ことし6月スタートした「チケット不正転売禁止法」です。 作られた背景には、人気のスポーツやコンサートのチケットが販売開始と同時に買い占められ、「仲介サイト」で定価を大幅に上回る額で取り引きされるケースが相次いでいたことがあります。 会場周辺の「ダフ屋行為」に加え、インターネット上での不正転売も禁止の対象としました。違反したら、懲役や罰金が科されます。高額な転売に歯止めがかかると期待されていました。