ZELDA_ZELDAのブックマーク (335)

  • 『『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 不条理な転落スパイラル』

    『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督・コリン・ファレル主演アカデミー賞授賞式以降、劇場では『シェイプ・オブ・ウォーター』の来場者がぐっと増えたみたいですね。 公開スケジュール的に見ると一番経済効果が大きい作品が見事に作品賞を受賞とは! 完璧な読みです。 映画関係者にはこの結果、予想通りだったということでしょうか? ギレルモ・デル・トロが今作ではプロデューサーを務める『パシフィック・リム:アップライジング』(4月公開)も勢いがつきそうです。 (ギレルモ・デル・トロって今やオタクの星ですよね) さて、祭りが終わって通常モードへ。 今月は観たい新作が続々公開されて優先順位を迷ってしまうんですが、中でも『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』はネーミングにひと目惚れ。すごく気になってました。 独特の味わいが癖になる不条理劇『ロブスター』で知られるギリシャ人監督ヨルゴス・ラン

    『『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 不条理な転落スパイラル』
  • 『第90回アカデミー賞! とてもラフな雑感』

    またまたアカデミー賞授賞式! 去年のまさかの受賞者取り違え事件からあっという間の1年。早いですね。 今年は作品賞と脚賞に『スリー・ビルボード』を押していたので、発表が楽しみでした。 残念ながらこの2部門では受賞できなかったものの、サム・ロックウェルが助演男優賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞をめでたく受賞! おめでとうございます。 お2人のほかにも、昨日の授賞式をもって映画界のレジェンドに名を連ねることになった方々に、心からお祝いを申し上げます。 受賞結果はこちら。 参考までに、ゴールデングローブ賞受賞結果はこちらです。 賞全体の総括なんて力不足で到底書けませんが、以下、注目していた賞について備忘がてら。 作品賞:『シェイプ・オブ・ウォーター』 作品賞ノミネート作は、日で公開されたもの全て(『ダンケルク』・『ゲット・アウト』・『スリー・ビルボード』・『シェイプ・オブ・ウォーター

    『第90回アカデミー賞! とてもラフな雑感』
  • 『『シェイプ・オブ・ウォーター』 青色のロマンチシズム』

    『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロの最新作 たぶん年齢性別を問わず映画ブロガーさんの間では今月注目の一作であること間違いなしの『シェイプ・オブ・ウォーター』。 続々と記事がアップされていくので、私も早めに記事にしてみました。 物語はとてもシンプル。 舞台は1962年のアメリカ、航空宇宙研究センターで掃除係として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は、或る日極秘の研究材料としてセンターに運び込まれた、アマゾンの奥地で神とあがめられていたという不思議な生物を目撃します。 その生物は、人間のように四肢があり二足歩行もする一方、全身を鱗で覆われヒレや水かきを持つ半魚人。 生まれつき言葉を話せないイライザは、好奇心でひそかに半魚人とコンタクトするうちに、言葉はなくとも心が通じる「彼」に惹かれ始めます。 しかし、研究所を統括する軍人のストリックランド(マイケル・シャノン)は、出世欲のために半魚

    『『シェイプ・オブ・ウォーター』 青色のロマンチシズム』
  • 『ソフィア・コッポラの『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』 花園の訪問者の受難』

    女の花園に迷い込んだ一匹の蝶 この映画を楽しみにしていらしたブロ友のジェーン・ドゥさんも公開早々に観に行かれたとのこと、私もジェーンさんの後を追って(笑) この作品、ソフィア・コッポラがカンヌで監督賞受賞、クリント・イーストウッドが主演した『白い肌の異常な夜』(71年)のリメイク、コリン・ファレルにニコール・キッドマンにエル・ファニングなど出演者も豪華! 話題性は十分な気がするんですが、公開規模は全国100館弱。よほどの巨匠や大作でもない限り、洋画はそんなものなんですかね。。。 ちなみに、去年の年末に原作小説の邦訳版も映画と同じタイトルで発売されているようです。 予告の印象では、「コリン・ファレルを美女たちが奪い合うサスペンス」。 コリン・ファレルの下がり気味の太い眉がこのシチュエーションでますますやに下がるところを想像するうちにどんどん観たくなって、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目

    『ソフィア・コッポラの『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』 花園の訪問者の受難』
  • 『『ゆれる人魚』 キッチュでホラーなポーランド版『人魚姫』』

    (タイトルバックがこのイラスト!!ダークで幻想的な世界観にひと目で魅了されました) シリアスなばかりがポーランド映画じゃない 魅惑的な言葉が並ぶフライヤーにそそられ、新宿シネマカリテで観賞しました。ハピネットさんたら宣伝上手! アンデルセンの『人魚姫』のポーランド版パロディ。 とは言え、しっかり大人向け・・・というか、これ大人じゃないと観ちゃいけません(笑) 監督のアグニェシュカ・スモチンスカは78年生まれで、作が長編デビュー作だそうです。 1980年代のポーランド・ワルシャワで、人間たちを捕して生きる美しい人魚姉妹は海からあがりナイトクラブにたどりつく。 ストリップやライヴ演奏を披露する大人の社交場で、ふたりは得意のダンスと歌を披露し、すぐにスターになる。そんななか、姉シルバーはベーシストの青年ミーテクと恋に落ちる。 初めての恋に浮かれるシルバーだが、妹ゴールデンは、そんな姉を複雑な

    『『ゆれる人魚』 キッチュでホラーなポーランド版『人魚姫』』
  • 『『存在の耐えられない軽さ』 ダニエル・デイ=ルイス演じる或るカサノバの愛と死』

    プラハの春は遠かった 今、友人とプラハに行きたいね、なんて話をしていまして。 実現するのかどうかもあやしいんですが、どこに行こうか考えるだけでワクワクしています。 プラハの映像には必ず登場するカレル橋。プラハ市街には中世の佇まいが色濃く残っているんですね。 http://www.clubtravelerjapan.com/where-go/one-amazing-charles-bridge-photo-prague 鉄道でウィーンやブダペストにも行きたいな、クラクフもいいな・・・。 そんな熱に浮かされて、今日はプラハを舞台にした映画をピックアップしてみました。こちら友人の推薦作です。 作で主演を務めたダニエル・デイ=ルイスは今回のアカデミー賞で主演男優賞(『ファントム・スレッド』)にノミネートされていますが、4度目の受賞、どうでしょうね? 1988年のアメリカ映画。フィリップ・カウフマ

    『『存在の耐えられない軽さ』 ダニエル・デイ=ルイス演じる或るカサノバの愛と死』
  • 『岡崎京子原作映画『リバーズ・エッジ』 心に死体を隠し持つ少年少女たち』

    『ヘルター・スケルター』に続く、岡崎京子作品の実写化 岡崎京子原作、行定勲監督。 或る世代にとって岡崎京子は神サマみたいな存在だと思う・・・で、私はまさにその世代。 これは観ねばなるまいて、ということで、観てきました。 原作は、当然読んでいます。 若草ハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)が苛める山田(吉沢亮)を 助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ放置された<死体>を目にする。 「これを見ると勇気が出るんだ」と言う山田に絶句するハルナ。 さらに、宝物として死体の存在を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、 3人は決して恋愛には発展しない特異な友情で結ばれていく。 ゲイであることを隠し街では売春をする山田、 そんな山田に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、 暴力の衝動を押さえられない観音崎、大量の糧を口にしては吐くこずえ、 観音崎と体の関係を重ねる

    『岡崎京子原作映画『リバーズ・エッジ』 心に死体を隠し持つ少年少女たち』
  • 『ミヒャエル・ハネケ監督『カフカの「城」』カフカ的迷宮へようこそ。』

    カフカの未完の長編小説『城』のテレビ映画化 カフカの長編小説『城』(1922年)をミヒャエル・ハネケがテレビ映画に仕立てた作品。1991年製作。 映画の中でカフカの名前や彼の代表作『変身』の話を耳にすることって、よくありますよね。 「カフカ的」という言葉もあるほど、カフカの作品は不条理ものの代名詞、とは言え、選ばれた作品だけに冠される賛辞ではありますが。 もっとも、『変身』が万人の心に響く作品なのかどうかは疑問。 誰もが知っているとおり『変身』は、「主人公が或る日突然巨大な虫になる」という奇想天外なシチュエーションを描いた物語ですが、少なくともストーリーで読ませる作品じゃないのはたしかです。 物語とは起承転結といくばくかの教訓から成り立っている、という常識/先入観を持っている大多数の人にとっては、期待通りの展開を遂げない時点で、その作品は傑作か駄作のいずれかに振り分けられるのでは? 『変身

    『ミヒャエル・ハネケ監督『カフカの「城」』カフカ的迷宮へようこそ。』
  • 『ギレルモ・デル・トロ監督『パンズ・ラビリンス』 この世の哀しみに溢れた、少女の夢の世界』

    ギレルモ・デル・トロ監督『パンズ・ラビリンス』 この世の哀しみに溢れた、少女の夢の世界 | シネマの万華鏡 生のはかなさと哀しみに溢れたファンタジー 2006年のギレルモ・デル・トロ監督作品。 ユジク阿佐ヶ谷のダーク・ファンタジー特集で上映されていたので観賞しました。 今年のアカデミー賞で注目を浴びているトロ監督作『シェイプ・オブ・ウォーター』が来月早々に公開されるということで、何かとタイムリーな上映でしたね。 これまでギレルモ・デル・トロの作品には、映像は美しいけれどストーリーに見どころが少ないという印象を持っていたんですが、この作品を観てそのイメージを根から覆されました。 現実の苦しみに裏打ちされたファンタジー。ファンタジーであってファンタジー以上の、素晴らしい作品です。 1944年、世界がファシズムとの戦いと位置付けた第二次世界大戦が終息に向かって動き始めた頃、ひとりスペインではフ

    『ギレルモ・デル・トロ監督『パンズ・ラビリンス』 この世の哀しみに溢れた、少女の夢の世界』
  • 『『スモーク』 愛ある孤独が心地いい』

    (左が主人公のオーギー(ハーヴェイ・カイテル)、右は彼が出会った見知らぬ老婆。) 何故かなにかとジャームッシュ的 最近ユジク阿佐ヶ谷で上映されていたのに見逃してしまったので、DVDで観賞しました。 1995年のウェイン・ワン監督の代表作。 去年デジタルリマスター版が上映された時の公式サイトによると、21年前恵比寿ガーデンシネマ1館のみで上映された際には25週のロングランを記録したそうです。 なるほど、人のぬくもりがじんわり沁みる、春を待つ今の気分にピッタリの映画でした。 時代設定は1990年。ニューヨークはブルックリンでタバコ屋を営むオーギー(ハーヴェイ・カイテル)と、彼の店の常連客で作家のポール(ウィリアム・ハート)、そしてひょんなことからポールと知り合った黒人少年ラシード(ハロルド・ペリノー・ジュニア)の3人と、彼らをめぐる人々の群像劇の形式です。 一見して2人の人物の会話シーンが多い

    『『スモーク』 愛ある孤独が心地いい』
  • 『キャスリン・ビグロー監督『デトロイト』 史実の映画化の限界と映画ならではの感動と』

    歴史的暴動の中で起きた、警察官による無実の黒人未成年殺害事件 1967年にミシガン州デトロイトで起きた黒人による暴動(いわゆる「デトロイト暴動」)を、その混乱のさなかアルジェ・モーテルで起きた警察官による黒人未成年3名の射殺事件を中心に描いた作品。キャスリン・ビグロー監督。 このところアメリカで増加している人種差別に根差した犯罪(ヘイト・クライム)に対する抗議の意味を込めて製作されたものだとか。 話を聞いた当初は、何故50年も前の事件を?と思いましたが、アルジェ・モーテル事件では加害者の警察官は全員無罪になっていて、事件の真相自体いまだに語られていないということを考えると、この事件、50年経ってもけっして終わってはいないんですね。 最初はあまり指が動かなかった映画ですが、事実を知るにつれて興味が湧いてきて、遅ればせの観賞となりました。 NHKのドキュメンタリー番組『デトロイト暴動 真実を

    『キャスリン・ビグロー監督『デトロイト』 史実の映画化の限界と映画ならではの感動と』
  • 『『ローズの秘密の頁(ページ)』ルーニー・マーラ的ニンフォマニア?』

    或るアイルランド女性の悲劇 いつも映画に付き合ってくれる友人から、珍しく「これが観たい」とリクエストがあり、お付き合い。 彼女のお目当ては、いまや大御所中の大御所ヴァネッサ・レッドグレイヴ! 現在81歳だそうですが、今でもとっても可愛くて、洗いざらした白い部屋着姿の彼女は、マーガレットの花のような可憐さ。 彼女が演じる主人公ローズの若い時代を、ルーニー・マーラ。 ヴァネッサとルーニーは全く似ていないんですが、はかなげな美しさという共通点が2人をつなげていて、違和感はありませんでした。 監督・脚を担当したジム・シェリダンも原作者のセバスチャン・バリーもアイルランド人、作の舞台もアイルランドです。 精神病院に40年以上も隔離されているローズが、彼女の病状を再評価するために派遣されたグリーン医師(エリック・バナ)に、精神病患者とみなされることになった事件を語る形式で、物語は進行します。 彼女

    『『ローズの秘密の頁(ページ)』ルーニー・マーラ的ニンフォマニア?』
  • 『『スリー・ビルボード』 アメリカ、そして人間を深く抉った最高の人間ドラマ』

    こんな映画が観たかった! ゴールデングローブ賞4冠、アカデミー賞ノミネート作品。 作品概要には「クライム・サスペンス」とあって、へぇ~クライム・サスペンスがアカデミー賞に?と意外に思いつつ、あまり期待せずに観ました。 ところが、観てみてビックリ!な傑作。 私のヤマ感に過ぎませんが、完成度だけでなくテーマの明確さから見てもアカデミー賞作品賞命に思えます。 唯一ネックになるとすれば、去年の作品賞『ムーンライト』と少しテーマがかぶっていることくらい。 そもそも、これクライム・サスペンス? たしかに或る事件とその犯人を追う話が一つの軸ではあるけれど、それは問題提起のきっかけにすぎません。それに付随して起きていく出来事のほうがメインテーマになっている、深い人間ドラマです。 物語にじゃなく、作品の素晴らしさにウルッと来てしまうくらい、感動しました。 ずっと、こういう映画が観たかったんです。 公式サイ

    『『スリー・ビルボード』 アメリカ、そして人間を深く抉った最高の人間ドラマ』
  • 『『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』 美を生み出す実業家』

    たまたま時間が空いたので映画でも観ようかなと上映スケジュールを当たったら、まさに運命的としか思えない時間帯で上映していたのがこの作品。 観たかった作品だし、ラッキーでした。 ベルギーのファッション・デザイナー・ドリス・ヴァン・ノッテンの近況を追ったドキュメンタリー。 鮮やかな色と異素材を組み合わせる生地づかいに、上質な仕立てが魅力のドリス・ヴァン・ノッテンの、服作りへのこだわりや、ショーの舞台裏、公私を友にするパートナーとの生活が映し出されます。 彼の広大な邸宅を取り囲むイングリッシュ・ガーデンに咲き乱れる色とりどりの花々が壮観! 芸術的なまでに美しい花々を惜しみなく摘み取り、邸内のあちこちの花瓶に手ずから生けていくドリスの日常は、とても贅沢な時間に思えます。 邸内のインテリアにも隅々までこだわりが感じられて、ドリスとパートナーの好きなものが詰まった宝石箱のよう。 ドキュメンタリー映画『ア

    『『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』 美を生み出す実業家』
  • 『『デヴィッド・リンチ アート・ライフ』 デヴィッド・リンチは甘くない(笑)』

    リンチのアイデアの源泉である「過去」はどこまで明かされるのか キックスターターというアメリカ企業が主催するクラウド・ファンディングで資金調達し、製作された作品。 監督の1人ジョン・グエンは、2007年にリンチの『インランド・エンパイア』のメイキングを追ったドキュメンタリー映画『リンチ』(日未公開)も製作しているようです。リンチ自身はあくまでもキャストであって製作には一切関わっていないようですね。 作では、デヴィッド・リンチが長編デビュー作『イレイザーヘッド』製作までの彼の半生を語ります。 オープニングは、『イレイザーへッド』冒頭を思わせる列車の走行音から。 この入り方でリンチ・ファンは瞬時に心を掴まれるんじゃないでしょうか。 そしてアトリエで作業するリンチの姿から、彼のモノローグへ。 「或る種のアイデアを追求しようとする時、そのアイデアを彩るのは過去だ」 予告にもあるこのリンチの言葉に

    『『デヴィッド・リンチ アート・ライフ』 デヴィッド・リンチは甘くない(笑)』
  • 『ゴダールの『軽蔑』 愛と映画をめぐる赤と青の対立』

    (このポスターはこの映画の印象とかなり違うんだけれど、これもプロデューサーとの軋轢の結果?) 氷河期の始まりかと疑いたくなるような極寒の日々、体が温まる入浴剤がマイブーム。 初めての香りを小袋で試したらいい感じだったので、大きいサイズを買ってみました。 入浴剤の効果か、はたまた入浴時間が伸びてるせいか、足のむくみが引いてブーツが履きやすい♪♪♪ 寒いのも悪くないなという気になってきましたよ ゴダール×ブリジット・バルドー さて、金曜日はユジク阿佐ヶ谷で『軽蔑』を観賞。 1963年の作品。ゴダールの監督作の中で唯一アメリカ人スポンサーの下で製作され、なおかつ最も商業的に成功した作品だそうです。 原作はアルベルト・モラヴィアの小説ということですが、原作からはだいぶアレンジされているようですね。 劇作家のポール(ミシェル・ピッコリ)とそのカミーユ(ブリジット・バルドー)は仲睦まじい夫婦。 とこ

    『ゴダールの『軽蔑』 愛と映画をめぐる赤と青の対立』
  • 『『パディントン2』 これ・・・ヒュー・グラントの今後の路線を決定づけちゃったかも?』

    (パディントンの大好物マーマレード・サンドが「2」の形に!) 関東大雪警報、的中でしたね。 さすがに昨日は仕事は早じまい。 それでも、帰り着いたら雪で家のドアが開けられなくなってました。 雪の日の唯一のお楽しみは、雪見風呂。ワイルド・ローズの香りの入浴剤を入れたら、ぽかぽかあったまって幸せな気分に 今日は自宅で籠城です。 二足歩行のクマがいる日常 in ロンドン 『パディントン』(2014年)の続編、日曜に観ました。 前作でペルーからロンドンにやってきた子グマのパディントン。 二足歩行と語学の堪能ぶりは、まあスルーしてあげてください。 拾ってくれたブラウン家の人々に、すったもんだの末家族として迎えられた前回。 さて、予定外だったらしい続編の今作では一体何が起こるのでしょうか? 個人的な今回の目玉は、何と言ってもヒュー・グラント出演! うん、或る意味では期待をはるかに超えたヒュー・グラントが

    『『パディントン2』 これ・・・ヒュー・グラントの今後の路線を決定づけちゃったかも?』
  • 『『エイリアン:コヴェナント』 アンドロイドのデヴィッドが愛の代わりに手に入れたもの、それは・・・』

    『エイリアン:コヴェナント』 アンドロイドのデヴィッドが愛の代わりに手に入れたもの、それは・・・ | シネマの万華鏡 初代『エイリアン』まで、あと20年。『エイリアン』前日譚第二弾 あれこれハプニングがあり、このところひさしぶりに深夜まで仕事。 おかげで今日は爆睡してしまって、朝起きたら燃えるゴミ回収車はすでにゴーン・・・頭もゴミ箱もスッキリしない週末です。 今週来週が決戦なので、なかなか映画が観られないのもストレスですね とりあえずレンタル・リリースを待っていた『エイリアン:コヴェナント』、借りました。 言わずと知れたエイリアン・シリーズの新三部作第二弾! 劇場で観ただけではスッキリせず、もう一度見たかったやつです。 あまり評判が芳しくない作品ですが、腐女子の(というより私か)評判だけは高いんじゃないかな この映画のマイケル・ファスベンダーはあまりにも萌える!というピンポイント評価。 リ

    『『エイリアン:コヴェナント』 アンドロイドのデヴィッドが愛の代わりに手に入れたもの、それは・・・』
  • 『ヒッチコック監督『レベッカ』 長~い影ができるお屋敷』

    ゴシック・ロマンス映画の古典 先日のゴールデングローブ賞授賞結果、ご覧になりましたか? 個人的には、日未公開の作品が多くていまひとつ気分が上がりませんでした。 注目していたポール・トーマス・アンダーソン監督・ダニエル・デイ=ルイス主演の『ファントム・スレッド』は無冠。PTAの作品はゴールデングローブ賞向きではなさそうなので、アカデミー賞が命でしょうか? 今作で引退を表明しているダニエル・デイ=ルイスの、4度目の主演男優賞受賞はあるのか?にも注目されていますよね。 『ファントム・スレッド』早く観たい・・・ということで、今回はPTAが『ファントム・スレッド』製作にあたって意識したという『レベッカ』(1940年)を観てみました。 アメリカ人のブルジョワ女性の付き添いとしてモンテカルロを訪れた「わたし」(ジョーン・フォンテイン)は、そこでイギリス一の屋敷「マンダレー」の主マクシミリアン・ド・ウ

    『ヒッチコック監督『レベッカ』 長~い影ができるお屋敷』
  • 『『キングスマン ゴールデンサークル』 帰って来たハリー!』

    今回はジュリアン・ムーアが敵役! 待ちわびた『キングスマン』続編! 前作の記事は2015年12月ですから、あれから2年以上経ったんですね。。。(遠い目) 今回は知名度が上がったせいか、上映館も前作より増え、興収10億円台を見込んだ公開規模に。今度こそ確実にヒット作入りしそうに思えますが、どうでしょう。 キングスマンのガジェットや決めゼリフはほぼ前作踏襲で新鮮味は薄れたものの(車は007方向に進化してたかな)、個人的には前作に劣らない面白さで大満足! ただ、ターゲット年齢層がやや高めのキャスティングのような気がするので、30代以下の層は前作ほど面白くないと感じるかもしれないですね。 (あらすじ) イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジー(タロン・エガートン)と教官兼メカ担当のマーリン(マーク

    『『キングスマン ゴールデンサークル』 帰って来たハリー!』