ZELDA_ZELDAのブックマーク (335)

  • 『5/25『犬ヶ島』公開!ウェス・アンダーソン祭り1/3『天才マックスの世界』』

    (赤いベレー帽のかぶり方にマックスらしさがこめられてます) 個人的にはイチオシにしたいウェス・アンダーソンの初期作品 アメリカで今最も注目株の映画作家の1人ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』、いよいよ今月25日から公開されますね。 日を舞台にしたストップモーション・アニメーション作品だそうで、あらすじを読む限り、桃太郎の鬼退治と姥捨て山とがミックスされたような話? CF監督としても知られるウェス・アンダーソンは過去にソフトバンクのCMも手掛けたことがあって、その時の白犬のイメージが今回の犬映画につながったのかな・・・なんて勝手に想像していますが、一体何故犬の話だったんでしょうか。 公式サイトによると、声の出演者が超豪華! スカヨハ出演にも驚きますが、グレタ・ガーウィグなんて旬の人持ってくるあたりも、いつもながら冴えてますね。 ウェス・アンダーソンが日をどう描いているのかも、楽しみです

    『5/25『犬ヶ島』公開!ウェス・アンダーソン祭り1/3『天才マックスの世界』』
  • 『『君の名前で僕を呼んで』の後に『モーリス4K』を観て思ったこと、絞りに絞って3つだけ。』

    『君の名前で僕を呼んで』の後に『モーリス4K』を観て思ったこと、絞りに絞って3つだけ。 | シネマの万華鏡 『モーリス』が4Kで蘇った! 『君の名前で僕を呼んで』の公開を記念して、同作品の脚を手掛けアカデミー賞脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリー監督の『モーリス』(1987年)4K版が全国で順次公開されています。 もう好きで好きでたまらない作品なので、嬉しくて(ノ◇≦。) 私も初日に観てきました。 私自身は勿論DVDを持っていますが、『モーリス』は今や近所のTSUTAYAにも置いてない状態。今回の4K版上映も上映館は少なくて、なかなか映画館までは行けないという方も多いと思いますが、これを機会にDVDが再販売されて、たくさんの人に『モーリス』を観られるようになってくれたら! 欲を言えば、削除シーンが多い作品なので、新しいDVDには特典で削除シーンも収録してもらえるといいな・・・なんて、

    『『君の名前で僕を呼んで』の後に『モーリス4K』を観て思ったこと、絞りに絞って3つだけ。』
  • 『『君の名前で僕を呼んで』 愛の痛みを味わう物語』

    熱気を感じる初日の動向 去年サンダンス映画祭で注目を浴びたというニュースを見てから、ずっと公開を待ちわびてました! 待っていたのは私だけではなかったようで、この映画、上映館は54館なのに、5ちゃんねるの興収板ではあわやベストテン入りしそうな勢いの初日でしたね。 filmarksでも「見たい」に登録した人が今日現在なんと45,291人! 54館で捌ききれるんでしょうか。 私も昨日朝イチで観ましたが、新宿シネマカリテ、満席になりそうでしたよ。豪華版パンフは当然のごとく売り切れ 何でしょうねこの熱気。 今回作でアカデミー賞脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーの監督作『モーリス』(1987年)から30年、やっぱり時代の移り変わりを感じます。 (なお、この30年間のLGBT映画の変遷もお読みいただけたら嬉しい限りです。) 北イタリアの避暑地を舞台に、男性同士のひと夏のエピソードを描いたラブスト

    『『君の名前で僕を呼んで』 愛の痛みを味わう物語』
  • 『『君の名前で僕を呼んで』公開間近!! ということでLGBT映画の変遷をまとめてみました。』

    おひさしぶりでFILMAGAに書かせていただきました。こちら↓から私の記事に飛びます。 『LGBT映画30年の移り変わり〜時代とセクシュアリティ〜』 このところゲイ映画とレズビアン映画ばかり観ていたのはこれを書くためでして・・・それから『戦場のメリークリスマス』について公開当時のキネ旬を確認したのも、戦メリをここに含めていいかどうか、予め確かめておきたかったからなんです。(コメントを根に持ってたわけじゃないんですよ笑) 当はもっともっとたくさんの作品を掲載したかったんですけど、FILMAGAの文字数制限が1万字なので、アメリカ映画を中心にして、作品数は削りに削りました。 直感的な数字ですが、2倍くらいの文字数があれば、ある程度詳しく書ける気がします。 今回80年代という中途半端なところから始まったのは、『君の名前で僕を呼んで』の公開にあわせての記事ということで、作の脚を手掛け、アカデ

    『『君の名前で僕を呼んで』公開間近!! ということでLGBT映画の変遷をまとめてみました。』
  • 『木梨憲武VS佐藤健『いぬやしき』 佐藤健の存在感が上回ってるだけに、この結末は納得いかない。 』

    たそがれ真っ只中のサラリーマンが空を飛ぶ! 正直に言うと、実は『レディ・プレイヤー1』を観るつもりで映画館に行きました。 何時に行けるか不確定だったので予約してなかったんですけど、平日の5時前だし大丈夫かなと思って。 開演前ギリギリに着いたら掲示板では「△」印。 よっしゃ、間に合った!と券売機に並んだまでは良かったんですが、月曜の16時という時間帯にしては何故か混んでいて、やっと券売機に辿り着いた途端、なんと座席選択画面に、 「ただ今満席になりました」 という冷酷なおことわり文言が! そんな殺生な・・・・・・ すごすごと帰る気もしなくて、同じ時間に始まる『いぬやしき』を観ることにした、というわけです。 そんないきさつで観てしまったこともあって、ちょっとテンション低めの感想になっているかもしれません。 予告編と佐藤健出演には惹かれていたので、けして嫌々観たわけじゃないんですけどね。 そう言え

    『木梨憲武VS佐藤健『いぬやしき』 佐藤健の存在感が上回ってるだけに、この結末は納得いかない。 』
  • 『2017年の映画業界を振り返る』

    キネ旬の話が続いてしまいましたね。 特にキネ旬を愛読しているわけじゃないんですが、「映画業界決算特別号」はこのところ毎年買っていまして。 各作品の興収だけでなく、映画会社・配給会社の業況とか、映画業界全体のトピックスなどが掲載されていて、映画界の1年がざっくり俯瞰できるこの特集、気に入っています。 遅ればながら、キネ旬をベースに、2017年の映画業界を興味の赴くまま、つまみい的にまとめてみました。 興行収入:大作・アニメ・ディズニー依存映画の興収に関しては、いつも日映画製作者連盟がネットで公表している数字を参考にしていますが、映連の数字は興収10億円以上のみなのに対して、キネ旬は3億円以上を掲載してくれているのが嬉しいところ。 こちらには50億円以上の作品のみを掲載します。 1位『美女と野獣』 124億円 2位『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 73億円 3位『怪盗グルーの

    『2017年の映画業界を振り返る』
  • 『大島渚監督『戦場のメリークリスマス』は公開当時どう評価されていたのか?』

    ついこの間、午前十時の映画祭でかかっていましたね。 今回は見逃しましたが、劇場観賞を含めて何度も観た大好きな作品です。(以前書いた記事はこちらです。) 大島渚の監督作の中ではマイ・ベスト、邦画の中でも私的ベストテンは固いですね。 今回ちょっとワケあって、戦メリが公開当時どう評価されていたのかを調べてみました。 参考にしたのは、例によってキネマ旬報です。 この映画に関しては当時のキネ旬でも大きく扱われていて、表紙に取り上げられているだけでなく、批評特集も。 「傑作か、失敗作か」というサブタイからしても、当時賛否両論があったことが伺えます。 評者として選ばれたのは、「証言者」としての文化人7人と、「批評家」3人の計10人。 ■証言 ・池野忠央:大学教員(元NHK職員)「映像の妖怪を垣間見た」 ・大石芳野:報道写真家「あらためて問い直す「大東亜戦争」」 ・雁屋哲:漫画原作者「燦然と輝く坂龍一」

    『大島渚監督『戦場のメリークリスマス』は公開当時どう評価されていたのか?』
  • 『松坂桃季主演『娼年』 さすがに、いたしすぎです。』

    松坂桃季、男娼になる このところずっとレズビアン映画を観てました。これまで喰わず嫌いで観なかったジャンル。 でも、観てみると、なんだ、悪くないなって感じ。 最近観た中では『桜の園』(1990年)がお気に入り。つみきみほ演じる女子高生の部長への片想いが切なくて、彼女が愛おしくて。 10代の頃って何故か、一瞬みんながレズビアン化する時期、ありますよね。 今日はひさしぶりの新作!ということで、ちょっと毛色の違う作品が観たかったんですが、性にまつわる話という意味ではあまりいつもと変わり映えしなかったかな。 でも、この映画、とても楽しみにしてたんです。 下北沢のカクテル・バーでバーテンダーのアルバイトをする領(20歳)は、有名大学にも入り、女の子にもモテるのに、女も大学もつまらないと感じています。 そんな或る日、店に来たボーイズクラブ経営者・御堂静香(真飛聖)に誘われ、男娼の仕事を始めることに。 領

    『松坂桃季主演『娼年』 さすがに、いたしすぎです。』
  • 『映画評論家・おすぎの映画本あれこれ』

    花粉症なのか風邪なのか、先週末の強風の日から鼻水がとまりません 今週はいろいろと決戦なのでどうにか持ちこたえたいもんです。 ところで、おすぎ、知らぬ間に73歳になってたんですね。(ということはピーコも73歳!双子って分かりやすくていいです。) 最近は九州のKBCラジオのお仕事が中心みたいで、露出は少なめなんでしょうか。 何故いきなりおすぎなのかというと、昔おすぎがペドロ・アルモドバルの『オール・アバウト・マイ・マザー』を絶賛していたという話があって、そう言えばほかにどんなお気に入りがあったんだろう?と、ちょっと確かめたくなったんです。 で、何冊かおすぎのを買ってみました。 A:淀川長治とおすぎの名作映画コレクション これは1990-1997年発行の『おしゃべりな映画館』からの抜粋。 親交が深かった淀川さんとの映画対談集。おすぎよりも淀川さんがノリノリ!です。 やっぱりウマが合ったんです

    『映画評論家・おすぎの映画本あれこれ』
  • 『『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』 強いリーダーを待望するイギリス』

    アップに耐える、辻一弘の特殊メイクご無沙汰しています。 差し迫っていたいくつかのことが片付いたのでほっとして、ちょっと更新。先月末、公開早々に観た映画です。 辻一弘さんが日人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した作品。彼の凄腕で、ゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルに化けます。 アップで撮っても少しもフェイクだと分からない、毛穴まで物に見せる技! ゲイリー・オールドマンが過去の仕事で辻一弘を知っていて、今回チャーチル役を引き受けるにあたって彼をメイク担当に指名した時点で、今作の成功はもう確約されていたのかもしれないですね。 『つぐない』などのジョー・ライト監督と、『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが組んだ歴史ドラマ。第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週

    『『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』 強いリーダーを待望するイギリス』
  • 『最近のレズビアン映画と、意外な同性愛もの『カラー・パープル』』

    ワケあってレズビアンを主人公にした映画(80年代以降のもの)を大量に観ています。 そもそもゲイ映画ほど数が多くない上に、大規模公開された作品も少ないレズビアン映画。 日で配給される洋画の40%弱(2016年現在)はアメリカ映画、興行収入で測ればその割合はさらにぐんと高まるはずで、アメリカ映画の動向は日の洋画を語る上で参考になる、ということで北米映画の興行収入サイトBox Office Mojoのゲイ/レズビアン映画のオールタイム興行収入ランキングを覗いてみたんですが、こちらでも興収面では圧倒的にゲイ映画が優勢であることが分かります。 それが何故か?ははっきり分かりませんが、ゲイは現実の世界でもドラァグクイーンなどのエンターティナーとして活躍するケースが少なくないため、ゲイ映画には社会派作品だけでなく娯楽作品も多いことが理由の一つかもしれません。 21世紀以降注目を浴びてきたレズビアン映

    『最近のレズビアン映画と、意外な同性愛もの『カラー・パープル』』
  • 『『プリシラ』 砂漠に映える原色のドラァグ・クイーン』

    ドラァグ・クイーン3人娘珍道中 ガイ・ピアースの出世作になった、1994年のオーストラリア映画。ステファン・エリオット監督。 ゲイ映画ランキングでは必ず上位にランクインしている作品です。 といっても、最近セクシュアル・マイノリティに関わる話題は日々刻々と取り上げられ方が変化しているので、少なくともおととしまではTime Outでも取り上げていたような「ゲイ映画ランキング」みたいな括り方自体、今後は違う形になっていくのかもしれないですね。 この映画の場合も、ゲイだけじゃなくトランスジェンダーも登場していて、「ゲイ映画トランスジェンダーは無視なのか?」という話も当然あるでしょうし・・・。 じゃあ「LGBT映画」と括れば問題解決?と思いきや、これもいい表現ではないようで。 たしかにGとTの両方が入っているけれど、「LGBT」という言葉そのものに対して、一部のセクシュアル・マイノリティ(レズビア

    『『プリシラ』 砂漠に映える原色のドラァグ・クイーン』
  • 『『フィラデルフィア』・『BPM ビート・パー・ミニット』で80~90年代のエイズ危機を知る』

    1993年のアメリカ映画。監督はジョナサン・デミだったんですね。 「羊たちの沈黙」のJ・デミが可能な限り誠実にまとめたヒューマン・ストーリー。エリート弁護士のアンドリュー(トム・ハンクス)はある日エイズに感染していることを告げられる。それを知った弁護士事務所は彼を解雇。アンドリューはこれをエイズ差別による不当解雇として訴訟に踏み切ろうとする。しかし誰も弁護人を引き受けてくれず、彼はかつてのライバルだった黒人のミラー(デンゼル・ワシントン)の元に向かったのだったが……。T・ハンクスの鬼気迫る熱演が光る(アカデミー主演男優賞受賞)。B・スプリングスティーンの主題歌もオスカーを受賞。 (allcinema onlineより引用) エイズに感染したら死刑宣告を受けたも同然だった90年代のエイズものということで、とにかく重い話。過去一度観ています。 今回観直すのはえいっと気合いが必要なくらい億劫だっ

    『『フィラデルフィア』・『BPM ビート・パー・ミニット』で80~90年代のエイズ危機を知る』
  • 『『アデル、ブルーは熱い色』 世界はあのひとの色』

    (ブルーはエマ(レア・セドゥ)の髪の色、アデル(アデル・エグザルコプロス)にとっては世界で唯一の色) カンヌで大絶賛、監督だけでなく主演女優2人もパルムドールを獲得という異例の措置 ちょっと遡って2月のことになりますが、W大学の社会人講座でLBGT問題と十字軍の講義を受講しまして。 学生時代は嫌でしかたなかったのに、しなくてよくなると何故か勉強したくなる・・・ないものねだり?ちょっと違うか。 講義の中で映画と絡む話も1つあって、十字軍の方の先生がリドリー・スコットの『キングダム・オブ・ヘブン』のパンフに解説を書かれたのだとか。 そういうつながりもあって今回この映画観てみたんですが・・・評判悪いわりには凄い傑作じゃないですか! ただし劇場版は説明不足で、ディレクターズ・カット版で観ないと良さが分からないという難点はありまして・・・だから不評にならざるをえないんでしょうけど、時間気にして削りす

    『『アデル、ブルーは熱い色』 世界はあのひとの色』
  • 『大杉漣&二階堂ふみ『蜜のあわれ』 老人と幽霊と赤い金魚』

    (ポスターは昔の日活ロマンポルノ風の淫靡なイメージですが、危うさもあれどやさしい、大人の童話) 老作家と金魚の淡くせつない恋 春分の日というのに東京は雪! 夕方から出掛ける用があって、億劫でたまらないのですが、仕方がないですね。天気だけは選べません。 出掛ける前に記事を一つ。 今年のアカデミー賞を制した『シェイプ・オブ・ウォーター』は『美女と野獣』の向こうを張った「半魚人と微妙な美女」でしたが、そういう意味で言うとこちらも「老作家と金魚」のラブストーリーという、なかなかの変わり種。 原作は室生犀星。人生のほろ苦さを幻想ロマンでふんわりと味わう、大人の童話風・・・こういう作品、好きです。 原作とストーリーは少し違いますが、原作の詩情・湿度の高さが生かされたアレンジになっています。 石川岳龍監督、2016年製作。 原作小説『蜜のあはれ』が書かれたのが1959年ですから、この物語の時代もたぶん5

    『大杉漣&二階堂ふみ『蜜のあわれ』 老人と幽霊と赤い金魚』
  • 『モルモット吉田著『映画評論・入門ー観る、読む、書くー』』

    積読発掘! 近所の屋で平積みされているのを見て、このを買ってた事実を思い出し、積みの山から発掘。 せっかくなので記事に。 映画評論家は映画ファンにとって、映画の作り手同様に特別な存在。 ただ、Yahoo!映画やfilmarksなど映画レビューサイトの充実で「世間の評価」(あくまでカギ括弧付きですが)が手軽に把握できる上、カリスマ映画レビュアーも続々出現して八百万の神状態の今、映画評論の読者は減少傾向なんじゃないでしょうか? でも、映画情報もレビューも巷に溢れかえる時代だからこそ、お金を払っても読みたいと思わせる評論って、価値があると思うんですよね。 映画評論家モルモット吉田氏が、映画評論について何を語ってくれるのか? (買ったことすらすっかり忘れてわりには)興味津々で読みました。 映画評の書き方 「観る、読む、書く」というサブタイトルが付されていることからも分かる通り、書では(ち

    『モルモット吉田著『映画評論・入門ー観る、読む、書くー』』
  • 『『ブラックパンサー』 黒は美しい。』

    マーベル初の黒人ヒーローものマーベルとDCなら断然マーベル派!と言いつつ、マーベル・コミック・ユニバースという全員集合形態がどうも苦手・・・その時点ですでにマーベルの根を否定してますよね(汗) 当然、過去にブラックパンサーが登場していたらしい『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』は未見。 今作は世界的大ヒット作ということ、「王子で黒豹?」(作で王に即位)という設定が面白そうだったので、観てみました。 結論から言うと、今作単体でも十分楽しめます。 もう、いろいろと斬新。 ブラックパンサーだけに、舞台はアフリカ。しかも、「表向きは発展途上国、真の姿は超文明国であるワカンダ王国」・・・来た来た。 過酷な気候条件や植民地化のせいで黒人の国に先進国はないのが現実。でも、その構図を映画で覆しちゃいましたね。 この国、希少鉱石ヴィブラニウムの埋蔵量もハンパなく、世界有数の資源保有国でもあります。

    『『ブラックパンサー』 黒は美しい。』
  • 『『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 粉末シェイクが飛躍の鍵?!』

    (マイケル・キートンってこういう傲慢な感じも似合いますね) 当のマクドナルドの創業者は別にいた ハンバーガーもドリンクもアメリカンサイズ、べ終わったら洗い物なしで全部ゴミ箱へポイ! まさに大量消費文明の代名詞・マクドナルド作はそのマクドナルドの創業者レイ・クロックの伝記映画です。 去年公開された時から気になっていたんですが、レンタルDVDがリリースされていたので、漸く観ました。 このレイ・クロック氏、「創業者」と言ってもマクドナルド・ハンバーガーという画期的なテイクアウト・ショップの発明者ではないということ、私はこの映画で初めて知りました。 当の創業者は、兄弟でマクドナルド・ハンバーガーを経営し、大成功していたマクドナルド兄弟。 1954年に兄弟と出会った当時、レイは自ら考案したシェイク・ミキサーを車で販売するセールスマンでしたが、兄弟の経営するハンバーガー・ショップの芸術的な

    『『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 粉末シェイクが飛躍の鍵?!』
  • 『『ふたりのベロニカ』 ポーランド発、怒涛のセンチメンタリズム』

    ポーランドのベロニカとフランスのベロニカ ただ今中欧に行きたい病を患っておりまして、中欧映画で解毒にいそしんでおります。 これはいい! 行った気になりますね 先日の『存在の耐えられない軽さ』に続いて、今日はポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『ふたりのベロニカ』(1991年 波仏合作)を。 舞台はポーランドとフランス。 2つの遠く離れた国に、同じ顔・同じベロニカという名前を持つ女性(イレーヌ・ジャコブの1人2役)が、お互いの存在を知らずに生きています。 ポーランドのベロニカは、夢だった声楽の道が開けそうになった矢先、コンサートホールの舞台で心臓発作に倒れ、帰らぬ人に。 ポーランドのベロニカの死は、彼女の存在を知らないフランスのベロニカにも、彼女の中の喪失感として伝わります。 丁度その頃、フランスのベロニカが勤務する学校で人形劇が催されることに。 蝶に生まれ変わるバレリーナの物

    『『ふたりのベロニカ』 ポーランド発、怒涛のセンチメンタリズム』
  • 『クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』 三ばか大将、ヒーローになる!』

    パリ行き列車内銃乱射事件、当事者が演じる再現ドキュメンタリー クリント・イーストウッドの映画は公開されれば必ず話題になるので、何となく観ることになります(笑) スタバで新しい味のフラペチーノが出ると、試してみなきゃいけない気になるのと似た感覚。 このところ実在の人物を扱った作品が続きますね。 『J.エドガー』・『アメリカン・スナイパー』あたりの毀誉褒貶の激しい人物を扱った作品では、かなりモヤモヤさせられました。 こういう作品、ただ記事にするにしても、自分のスタンスを問われる気がします。映画の面白さ云々だけじゃ終われない。 3年前に書いた『アメリカン・スナイパー』の記事、なんか日和ってて恥ずかしい そのうち観直して記事も書き直したいと思いつつ、今日に至っています(汗) もっとも、ここ2作はシンプルに「多くの人命を救ったアメリカの英雄譚」。 今回は、2015年8月21日にアムステルダム発の高速

    『クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』 三ばか大将、ヒーローになる!』