長崎市・平和公園の市有地に建立された「長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼碑」について、碑の設置期限が切れた昭和57年以降、市は設置許可の更新をせず、30年以上放置していたことが12日、分かった。建立した市民団体は日本の戦争責任を追及する説明文を碑の前に併設し、集会で政府批判をしながら、市に「慰霊目的」として設置許可を受けていた。市では許可取り消しを含め検討している。 追悼碑は、市民団体「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」が昭和54年に建立し、63年に説明板を併設した。 説明板は樹脂製で、日英韓の3カ国語で「かつて日本が朝鮮を武力で威かくし、植民化し、その民族を強制連行し、虐待酷使し、強制労働の果てに遂(つい)に悲惨な原爆死に至らしめた戦争責任を、彼らにおわびすると共に、核兵器の絶滅と朝鮮の平和的な統一を心から念じてやまない」などと記載している。 市民団体は毎年8月9日に追悼碑前で集会を開いているが、昨年