気象庁は20日夜8時、緊急の記者会見をおこない、明日早朝にも予定していた金環日食を急きょ中止すると発表した。多くの国民から「金環日食が見られない」などの苦情が殺到したことが原因だという。 村雨皐月気象庁長官は、会見の中で、「はなはだ突然ではあるが、明日の金環食を中止させていただきたい。申し訳ない」と発言、謝罪した。中止の主な理由として、村雨長官は「金環日食が最大になる21日午前7時30分前後は、日本列島全体が曇りがちで十分に観測できる可能性が低い」ことを挙げた。 同庁では、17日に短期予報として金環日食が見られる21日の天気を「曇りまたは雨」と発表したが、この予報に対して全国から苦情が殺到。「せっかくのチャンスにどうして曇らせるのか」「見られないのなら金環食を延期しろ」「通販で買った遮光メガネの代金8万円を返せ」などの抗議のほか、「あんなに太陽を隠されては洗濯物が乾かない」などの勘違いを含