モーゼルC96(Mauser C96)は、ドイツ帝国で開発された自動拳銃である。 開発[編集] C96はモーゼル(マウザー)社の創業者であるモーゼル兄弟の手がけた製品ではなかった。弟パウル・モーゼル(ドイツ語版)は大型拳銃を好まず、社内での設計を禁止することさえ考えていたという。そんな中で同社の試験場監督だったフィデル・フェーデルレ(Fidel Feederle)は兄弟のフリードリヒ(Friedrich)、ヨゼフ(Josef)と共に秘密裏に大型拳銃の設計を行った。当初、モーゼルはこの新型拳銃に難色を示していたものの、最終的には帝国軍が制式拳銃として採用することを期待して「モーゼル」の名を冠することを認めた[2]。 フェーデルレ兄弟は1893年から非公式に設計を開始し、1894年夏頃には最初のパイロットモデルが完成した。以後はモーゼル社の公式プロジェクトとして設計が進められ、1895年3月1
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