10日午前5時50分ごろ、大町市平の木崎湖西岸の市道で、1人で散歩をしていた静岡県の50代女性が熊に襲われた。頭をかまれて松本市内の病院に運ばれたが、軽傷とみられ、命に別条はない。9日には、松本市の北アルプス・上高地の小梨平キャンプ場でテント泊の女性が熊に襲われて右脚にけがを負ったばかり。県内の観光地では県外から訪れた人が相次いで熊に襲われた。 大町署によると、熊は成獣とみられ、同署員や猟友会員らが捜したが、見つかっていない。木崎湖畔には複数のキャンプ場があり、同署のパトカーなどが巡回して注意を呼び掛けた。大町市は「クマ出没警戒警報」を発令し、熊の活動が活発になる朝夕の外出を避け、農作物や残飯を屋外に放置しないよう注意を促した。 現場近くのキャンプ場にテント泊していた北佐久郡軽井沢町の女性(38)によると、「助けて」という声を聞いて市道に出ると、襲われた女性が逃げてきて「熊です」と話したと