内容が短いメソッドやプロパティを書くとき、もっと簡潔に書けたらよいのにと思ったことはないだろうか? 読み取り専用のプロパティを大量に書く場合には、特にそうだろう。それがC# 6.0からは、ラムダ式を使って簡潔に書けるようになっているのだ。C# 7.0では、さらに便利になっている。本稿ではその使い方を説明する。 本稿中、特にバージョンの記述がない機能は、C# 6.0から利用できるものだ。 利用できるラムダ式 C#のラムダ式には「式」と「ステートメント」の2つの形式があるが、本稿の方法で使えるのは、式形式のラムダ式のみである。 ステートメント形式、すなわち「=>」演算子の右側に中かっこ(「{」と「}」)を置く形式のラムダ式は使えない。 メソッド メソッドの引数の後ろにラムダ式の本体を書く(次のコード)。