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ブックマーク / synodos.jp (72)

  • バウルという生き方――ベンガル地方の「もうひとつのライフスタイル」/村瀬智 / 文化人類学 - SYNODOS

    わたしがおよそ30年間にわたって追いかけている研究テーマは、インド文明の人類学的研究である。とくに、ベンガル地方の「バウル」とよばれる宗教的芸能集団に焦点をあてて研究をすすめている。稿では、ベンガルのバウルを紹介しつつ、「バウルという生き方」について考察する。 バウルがベンガル社会にあたえているイメージは、わざと社会の規範からはずれようとする狂人のイメージである。バウルはカーストやカースト制度をいっさいみとめない。またバウルは、偶像崇拝や寺院礼拝をいっさいおこなわない。彼らの自由奔放で神秘主義的な思想は、世間の常識や社会通念からはずれることがあり、人びとからは常軌を逸した集団とみなされることがおおいのである。実際に、ベンガル語の「バウル」という語は、もともと「狂気」という意味である。そしてその語源は、サンスクリット語の“vâtula”(「風邪の熱気にあてられた」、「気が狂った」)、あるい

    バウルという生き方――ベンガル地方の「もうひとつのライフスタイル」/村瀬智 / 文化人類学 - SYNODOS
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    a-lex666 2015/04/23
  • STAP細胞問題とは何だったのか?/粥川準二 - SYNODOS

    STAP細胞問題とはいったい何だったのか? 「事件」ともいえるこの問題にはあまりにも多くの側面があり、一言で表現するのは不可能である。しかしながら、現時点で1つはっきりしていることは、小保方晴子氏だけでなく理化学研究所(以下、理研)幹部を含む当事者たちは、科学という営みの前提であるはずの「信頼」を内部から崩壊させたということであろう。 この問題のおかげで2014年は、最初から最後までSTAP細胞に振り回された年だった。その余波は2015年のいまも続いている。 昨年1月末、このSTAP細胞という新しい“万能細胞”の作成成功が報じられたとき、筆者がまず気になったのは、胎盤にも分化できることなど、iPS細胞とは性質が異なるといわれているこの細胞を研究したり臨床応用したりすることには、何からの生命倫理的な問題−−より適切にはELSI(倫理・法律・社会的問題。「エルシー」と発音)−−はないのか、とい

    STAP細胞問題とは何だったのか?/粥川準二 - SYNODOS
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    a-lex666 2015/04/21
  • 「地域エゴ」の何が悪いのか?――NIMBYから考える環境倫理/吉永明弘 - SYNODOS

    私の研究分野は「環境倫理学」である。「環境倫理学」という名前からは、環境主義者の高邁な理想を聞かされるという印象を持たれるかもしれない。あるいは自然と人間に関する難解な論理を構築しているというイメージがあるかもしれない。確かに、環境倫理学には「人間中心主義は克服できるか」とか「自然にはいかなる価値があるのか」といった問いに対する込み入った議論がある。議論をきちんと追っていけば、現実の環境問題に関わる話だということが分かるのだが、ちょっと聞いただけでは、どこか浮世離れしているという印象を受けるかもしれない。 近年では、環境倫理学の議論も、より地に足の着いたものに変わりつつある。もちろん、それまでの議論が無意味だったというわけではない。総論的な議論も重要だし、今も行われている。ただそれに加えて、具体的な環境紛争の事例をふまえた議論が多く見られるようになったというのが、近年の環境倫理学の特徴であ

    「地域エゴ」の何が悪いのか?――NIMBYから考える環境倫理/吉永明弘 - SYNODOS
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    a-lex666 2015/04/18
    地方が拒否するのではなく、豊かなw都民が、地方に塵や原発を押し付けるのだ。話が真逆だよw 地方民が都民を教育する義務などあるものかw
  • 本当のところ、ワクチンは危険なのか?/NATROM - SYNODOS

    反ワクチン論も、現代医学否定の一種としてポピュラーである。反ワクチン論が受け入れられるのは、ワクチン(予防接種)の効果は実感しにくいのに対し、その害はマスコミなどで報道されるためだろう。ワクチンのおかげで病気にならなかった多くの人のことはニュースにならないが、ワクチン接種後に健康被害が生じた場合は因果関係が不明でもニュースになる。 ワクチンは、さまざまな感染症を予防することで、人々の健康に貢献してきた。たとえば、致死率40%ともいわれた天然痘は、1977年以降は発生していない。WHOは、1980年に天然痘の根絶宣言を行った。天然痘を根絶できた理由はいくつかある。特徴的な皮膚症状を起こすために診断が容易で隔離しやすい、不顕性感染(症状はないが感染力はある状態)が少ない、人以外の動物に感染しない、そして何よりもワクチンの効果が高かったからだ。 日では、1976年頃まで『種痘』という天然痘のワ

    本当のところ、ワクチンは危険なのか?/NATROM - SYNODOS
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    a-lex666 2015/04/06
  • 高橋克也被告裁判・証言草稿──地下鉄サリン事件20年に際して/大田俊寛 - SYNODOS

    私は、2015年3月17日、「最後のオウム裁判」と称される高橋克也被告の裁判に、証人の一人として出廷することになった。この文書は、そのために作成した草稿である。実際の裁判における証言は、事前に用意した文書の読み上げが許されなかったこと、弁護人との問答のなかで話が進められたことなど、文書とはやや内容や形式が異なる(とはいえ、大きな点での差異はない)。 宗教学を専攻しております、研究者の大田俊寛と申します。オウム真理教に関しては、これまで、2011年公刊の『オウム真理教の精神史──ロマン主義・全体主義・原理主義』(春秋社)と、2013年公刊の『現代オカルトの根源──霊性進化論の光と闇』(ちくま新書)という、二冊のを執筆して参りました。現在は、埼玉大学の非常勤講師として教壇に立っております。 私は1974年(昭和49年)生まれであり、現在40歳です。地下鉄サリン事件が起こった1995年は、私

    高橋克也被告裁判・証言草稿──地下鉄サリン事件20年に際して/大田俊寛 - SYNODOS
  • 「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS

    文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治 亀井伸孝 文化人類学、アフリカ地域研究 社会 #アパルトヘイト#曽野綾子 ・曽野綾子氏の産経新聞コラムには、第一の誤謬「人種主義」と、第二の誤謬「文化による隔離」の二つの問題点がある。 ・現状において、より危険なのは、第二の誤謬の方である。 ・文化人類学は、かつて南アフリカのアパルトヘイト成立に加担した過去がある。 ・アパルトヘイト体制下で、黒人の母語使用を奨励する隔離教育が行われたこともある。 ・「同化」を強要しないスタンスが、「隔離」という別の差別を生む温床になってきた。 ・「異なりつつも、確かにつながり続ける社会」を展望したい。そのために変わるべきは、主流社会の側である。 2015年2月11日の『産経新聞』朝刊に、曽野綾子氏によるコラム「透明な歳月の光:労働力不足と移民」が掲載された。 「外国人を理解するために、

    「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS
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    a-lex666 2015/02/25
  • 相次ぐ犬の大量遺棄事件――なぜ捨てられるのか? ペット流通の闇に迫る/太田匡彦×荻上チキ - SYNODOS

    2014年、相次ぐ犬の大量遺棄事件が問題になった。事件の裏側にある、ペット流通の姿とは。TBSラジオ・Session-22「各地で相次ぐ犬の大量遺棄事件。なぜ捨てられるのか?ペット流通の闇に迫る」より抄録。(構成/伊藤一仁) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://www.tbsradio.jp/ss954/ 荻上 今夜のゲストをご紹介します。『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(朝日文庫)の著者で朝日新聞社メディ

    相次ぐ犬の大量遺棄事件――なぜ捨てられるのか? ペット流通の闇に迫る/太田匡彦×荻上チキ - SYNODOS
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    a-lex666 2015/02/08
  • 阪神・淡路大震災から20年、共助を軸としたあたらしい防災へ/永松伸吾 - SYNODOS

    阪神・淡路大震災から20年、共助を軸としたあたらしい防災へ 永松伸吾 災害経済学 / 防災・減災・危機管理政策 社会 #阪神淡路大震災#共助#震災復興 阪神・淡路大震災から20年経過しました。その直後から今日まで、変わらず語り継がれている教訓の一つが、「自助7割、共助2割、公助1割」という言葉です。もはや格言とすら呼んで良いかもしれません。ためしにグーグルで調べてみると、予測変換候補に上がるほどでした。 念のために解説しておくと、自助とは、いわゆる自助努力のことで、災害時に自分で何とかすること、あるいはそれを前提として備えておくことを指します。共助とは地域コミュニティやボランティアなどによる助け合いのことを指しています。そして公助とは行政など公的機関による支援を指しています。防災においてこれらの比率が7:2:1であることは、行政にあまり期待してはいけませんという文脈で用いられていることが多

    阪神・淡路大震災から20年、共助を軸としたあたらしい防災へ/永松伸吾 - SYNODOS
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    a-lex666 2015/01/31
    コイズミ・タケナカ「オクサン、自助の助けのためにホケンですよホケン」
  • 再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造(その3)/安田陽 - SYNODOS

    前々回、前回と、「いわゆる接続拒否」問題について取り上げてきました。この3回連続シリーズの最終回として、前回までの接続可能量問題や接続料金問題の議論と一見無関係のように見える「透明性の問題」について議論したいと思います。 電力系統や電力市場の透明性 (トランスペアレンシー) は特に欧州と北米でこれまで深く議論が進められてきています。この透明性の問題こそが、今回の一連の問題で多くの人が不平・不満に思い、かつ誤解と神話が生まれやすい最大の要因であると筆者は分析します。 再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造 再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造(その2) 今回の一連の電力会社の接続申込回答保留は、再エネ事業者(特に太陽光発電事業者)やその出資者に大きな衝撃を与えました。発電事業者の中には、なぜ高額な接続料金を請求されるのか、なぜ突然保留して検討する時間

    再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造(その3)/安田陽 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/12/24
    風が思ったとおりに吹けばいいねw
  • 再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造(その2)/安田陽 - SYNODOS

    前回に引き続き、接続保留問題について分析します。前回示した論点、(1) 接続可能量問題、 (2) 接続料金問題、 (3) 透明性の問題のうち、今回は2番目の接続料金問題について詳しく見ていきたいと思います。 前回取り上げた (1) の接続可能量問題は、電力会社管内全体でこれ以上再エネが入るかどうかの問題でした。一方、(2) の接続料金問題は、新規電源を電力系統に接続する際に、変電所やその付近の系統増強費を誰が直接的に負担するかというローカルな問題です。この接続料金問題、実は、9月24日の九州電力の発表に端を発した接続保留問題の前から、すでに散発的に発生していました。 ある再エネ(太陽光発電の場合が多い)事業者が電力系統に接続するために電力会社に問い合わせた際、簡易検討では何も言われなかったにも関わらず、その数ヶ月後の正式アクセス検討の段階で突然、高額の系統増強費を請求されたり、長期の工事期

    再エネが入らないのは誰のせい?――接続保留問題の重層的構造(その2)/安田陽 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/12/21
    そしてこちらの太陽発電パネルには今日も雪が積もってますとw
  • 自然エネルギーの過去、現在、未来についての考察/エリック・マーティノー - SYNODOS

    自然エネルギーの過去、現在、未来についての考察 エリック・マーティノー 北京工科大学エネルギー・環境政策研究所教授 社会 #自然エネルギー#Energy Democracy 私にとって2014年は、自然エネルギーの驚異的な成長の10年の終わりと、自然エネルギー開発の新たな段階のはじまりを象徴するものとなりました。この新しい段階は、過去10年とは著しく異なるものになります。そのため、私はこの分野での25年の経験をもとに、自然エネルギーの過去、現在、そして未来について考察する良い機会だろうと思いました。 このような視座をもつことの重要な理由のひとつは、現在の自然エネルギー市場、技術、そして政策状況は比較的新しく、また、急速に変化し続けるため、自然エネルギーの現在の状況と今後向かうであろう方向についての私たちの思考が現実とともに時代遅れになってしまうからです。多くの人々は、いまだに1995年もし

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    a-lex666 2014/12/01
  • 関東の看護師が足りない――西高東低と地域活性化/上昌広 - SYNODOS

    看護師が足りない。今年6月、千葉県は県内の59病院で合計2517床が稼働していないと発表した。このうち38病院は「看護師不足」を理由に挙げた。 看護師不足は千葉県に限った話ではない。07年7月には、東京都保健医療公社荏原病院の産科病棟の一つが看護師の欠員を原因に閉鎖した。当時、荏原病院の看護体制は定数316人に対し、欠員が58人だったという[*1]。これでは、病院機能は維持できない。 看護師不足は全国一律に生じているわけではない。図1をご覧いただきたい。人口あたりの看護師数が極端な西高東低になっていることがおわかりいただけるだろう。関東は九州、四国、中国地方の半分強しかいない。 図1:各県の人口10万人あたりの看護師数(正看護師と准看護師の合計) [*1] 『深刻な医師・看護師不足、東京都の危機的な病院運営』東洋経済 意外かもしれないが、我が国でもっとも看護師が不足しているのは関東圏だ。東

    関東の看護師が足りない――西高東低と地域活性化/上昌広 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/11/12
  • 偽証との向き合い方、修正主義の受け止め方――ホロコーストと比較して/武井彩佳 - SYNODOS

    偽証との向き合い方、修正主義の受け止め方――ホロコーストと比較して 武井彩佳 ドイツ現代史、ホロコースト研究 国際 #「新しいリベラル」を構想するために 従軍慰安婦に関する「吉田証言」の真偽が早くから疑われながらも、朝日新聞がその検証とこれに基づいた記事の撤回を怠ってきたとして批判の矢面に立たされている。過去の朝日の報道により日の国益が損なわれたと保守勢力は非難し、首相が朝日新聞に対して、偽証であった事実を国際的に周知させるように求める事態にまでなっている。 確かに、ジャーナリズムの分である批判的検証を怠ってきたという点で朝日は批判されるべきだが、来これは特定の個人による「偽証」の問題である。かつて従軍慰安婦制度というものが存在し、これが極度の人権侵害にあたるという事実には変わりはない。それにもかかわらず、慰安婦そのものが虚構であるような論調が幅を利かせ始めているのが現状だ。こうした

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    a-lex666 2014/10/28
  • 特別永住資格は「在日特権」か?/金明秀 - SYNODOS

    「在日特権」というデマがある。《在日コリアンは日人にはない特権を享受している》と誣告するもので、例えば「申請するだけで生活保護を受給できる」「税金は納めなくてよい」「医療、水道、いろいろ無料」といったたぐいの流言群のことである。 この種のデマは、その原型を1990年代末ごろに右派メディアが報じるようになり、山野車輪『マンガ嫌韓流』(普遊社、2005年)などの影響もあって2000年代半ばごろからネットで尾ひれを付けながら普及したものだ。 その間15年余りに渡って一貫して勢力を拡大し、《在日コリアンは弱者を装いながら不当に利益をむさぼる悪徳民族だ》といった差別的な認識を増幅させることに一役買ってきた。加えて、真実に誠実であろうとする人にも、「そんなバカげた話はないと思うけど、でも『ない』と言い切るほど知識があるわけじゃないから……」と差別への反論を沈黙させる効果を生み出してきた[*1]。 [

    特別永住資格は「在日特権」か?/金明秀 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/10/22
  • なぜ「ニセ医学」に騙されてしまうのか?/『「ニセ医学」に騙されないために』著者・NATROM氏インタビュー - SYNODOS

    なぜ「ニセ医学」に騙されてしまうのか? 『「ニセ医学」に騙されないために』著者・NATROM氏インタビュー 情報 #ホメオパシー#新刊インタビュー#なぜ「ニセ医学」に騙されてしまうのか? 医学の形態をとりながら、実は医学ではない「ニセ医学」というものがある。テレビや雑誌、書籍でもたびたび見かける、標準医療を否定する人びとやなんだか怪しい健康法。なかには、高額なお金を要求するものや、患者が命の危険に晒されると、病院に丸投げするようなものまである。『「ニセ医学」に騙されないために』(メタモル出版)には、そうした「ニセ医学」の中でも特に酷い事例が羅列されており、「ニセ医学」の基的な手口を知るのにうってつけの一冊だ。著者・NATROM氏に、人びとが「ニセ医学」に騙されてしまう背景についてお話を伺った。(聞き手・構成/金子昂) ―― 数多くの「ニセ医学」事例を取りあげられている書ですが、まずは「

    なぜ「ニセ医学」に騙されてしまうのか?/『「ニセ医学」に騙されないために』著者・NATROM氏インタビュー - SYNODOS
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    a-lex666 2014/10/06
  • 3.11以降の世代間倫理を考える――討議か、想像力か/戸谷洋志 - SYNODOS

    福島第一原子力発電所事故は、科学技術に対する私たちの見方を変えてしまった。私たちは、一流の科学者集団が状況の解明に困惑し、一流の技術者集団が事故の対応に戸惑う姿を見せ付けられた。そもそも制御できないものによって、私たちの社会が支えられていたという現実を突きつけられた。そして、同事故の処理には途方もない長い期間が必要であり、私たちは未来の世代に責任を負うことになった。それからすでに3年が経った。 論は、同事故が与えた影響を念頭に置きながら、原子力技術が抱える哲学的な問題を検討する。戦後、多くの哲学者が原子力技術に言及し、人間との関わりの観点から批判を試みてきた。論が特に注目するのは、主に日で「世代間倫理」と呼ばれる倫理学の領野である。論は、原子力技術に対する制御の困難さと、そこから帰結する未来の世代への責任のあり方を考察し、3.11以降の世代間倫理を模索していく。 フィンランドのオル

    3.11以降の世代間倫理を考える――討議か、想像力か/戸谷洋志 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/06/23
    生まれざるものの御前でなければ開陳出来ない倫理ってそれは じゃないのか?
  • 精神病棟転換型施設を巡る「現実的議論」なるものの「うさん臭さ」/竹端寛 - SYNODOS

    たとえば、ワープロの業界が「私たちが存続できるように消費税を出してほしい」と言ったとしよう。あるいは、ワープロを使って仕事をする人が「私たちの収入を護るために消費税を」と主張したとしよう。それらの主張が聞き入れられ、「ワープロ存続基金」が消費税増税分の補助金から使われる事になったとして、あなたは納得出来るだろうか? たぶん、大半の方は、一笑に付すだろう。その理由は簡単。ワープロがなくてもパソコンを使えば文章は書けるし、パソコンが世界的に普及しているいま、わざわざワープロに税金を投入して保存するだけの価値が見いだせないからだ。民間企業なら、定年間近のお父さんも、「べていくために」パソコンの使い方を必死になって覚えた。ワープロを生産していた企業も、パソコンやその他の製品へと製造開発をシフトしないと、倒産した。そこに、国庫補助金が入り込む余地は、当然ない。 ところが、すっかり時代遅れとなった生

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    a-lex666 2014/06/06
  • オウム真理教事件の真の犯人は「思想」だった/大田俊寛 - SYNODOS

    一連のオウム事件の主犯が誰であったかについては、一時期、「麻原彰晃の独断」説と「弟子たちの暴走」説のあいだで論争が行われていました。 最近『文藝春秋』(2014年2月号)で公表された井上嘉浩氏の手記に見られるように、オウムにおいては、たとえ上層の幹部であっても、「麻原の意志に背けば殺される」ということが陰に陽にほのめかされていましたので、どちらかといえば前者の方が事実に近かったと思いますが、オウム問題を広い視野から捉えようとする場合、そのことは実は、さして重要ではありません。 事件のすべては麻原の独断によるものであり、また同時に、その「真相」のすべてを麻原が了解していたかといえば、とてもそうは考えられない。麻原の裁判は一審で打ち切られ、二審と三審が行われませんでした。言わば、「デュー・プロセス・オブ・ロー(法の適正手続)」が堅持されなかったわけで、そのことはやはり批判されなければなりません

    オウム真理教事件の真の犯人は「思想」だった/大田俊寛 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/05/15
    そういや、麻原がライターしてたワンダーライフは小学館が出してたなぁw/しかし、その思想もファッションとして入り込んでますからねぇw 解毒は簡単じゃありますまい
  • 「爬虫類型異星人」は何度でも現れる――『現代オカルトの根源』(大田俊寛)ほか/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS

    爬虫類型異星人=レプティリアンに地球は支配されている。 彼らの故郷は「竜(ドラコ)座」で、火星を支配していたこともあるが、住環境の変化で地球に移住してきた。レプティリアンは、アーリア人に憑依し、人間の家畜化を目指している。その支配から脱するためには、人間が愛の周波数帯を出すしかない。周波数を変えることで、レプティリアンをも超越できる存在になれる……。 さて、デーヴィッド・アイクの「爬虫類人陰謀論」を紹介してみたが、「くだらないなぁ」と鼻で笑ってしまった人が大半だろうし、この思想は非常に胡散臭く滑稽なものに思える。しかし、この背後に流れている思想は、決して特別なものではない。 『現代オカルトの根源――霊性進化論の光と闇』では、ヨハネ黙示録やマヤ歴に基づく終末予言、テレパシーや空中浮揚、オウム真理教など、現代オカルトの根底には「霊性進化論」と呼ばれる思想体系があることを指摘する。そして、奇想天

    「爬虫類型異星人」は何度でも現れる――『現代オカルトの根源』(大田俊寛)ほか/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/04/26
    鞍馬寺のサナートクラマとか、知らない間に入り込んでるモノも多いよwアラハバキが遮光器土偶の形してるかのようかに広まってるけどあれだって東日流外三郡誌のヨタ/日本の新興宗教は神智学からのイタダキが(ゲフ
  • STAP細胞の問題はどうして起きたのか/片瀬久美子 - SYNODOS

    STAP細胞は、画期的な発見として一月末に大々的に発表され、研究者のキャラクターも話題となりメディアに盛んに取り上げられました。ノーベル賞級の発見だとして世間が熱狂ムードにある中、私は違和感を感じ、次のようにツイッターでつぶやきました。 「STAP細胞の研究についての色々な意見を見て思ったのですが、論文の共著者に有名な研究者の名前があるからきっと信用できるだろうという意見が散見されました。共著者に著名な研究者がいるかどうかではなくて論文の中身で判断しないと危ういです。過去の捏造問題から何も学んでいないことになります[*1]」(2014年1月30日) 論文公表直後から、再現できないという報告が相次ぎ、「小保方さんが自分でも意識していないコツがあるのではないか?」「成功に必要な手順が特許の関係で隠されているのではないか?」などという憶測がなされ始めました。残念ながらその後、STAP細胞の論文に

    STAP細胞の問題はどうして起きたのか/片瀬久美子 - SYNODOS
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    a-lex666 2014/03/28