マルチ商法(連鎖販売取引)業者との密接な関係が疑われている山岡賢次国家公安委員長の「政治とカネ」に関する勉強会が1日、国会内で開かれた。山岡氏から選挙支援の見返りに、秘書給与を要求された栃木県真岡市の福田武隼前市長夫妻が当時の実態を証言。自民党など野党各党の出席者からは「ひどすぎる。一川保夫防衛相と一緒に問責決議案の提出は当然だ」(自民党参院議員)との声が相次いだ。 福田氏は、自らが出馬した平成13年の市長選の際、山岡氏から秘書給与として年600万円を要求されたことを記者会見で明らかにしている。 福田氏の妻は勉強会で、山岡氏側から現金を要求された際、「恐怖を覚えた。払わないとは言えず、安くしてほしいというのが精いっぱいだった」と当時の心境を吐露。山岡氏側からマルチ業者の「やせ薬」を1万数千円で売りつけられたことも明かした。 これに対し、山岡氏は国会で「全く事実無根」と否定している。山岡氏「