ファミリーマートは25日、毎日新聞社と共同で商品の宅配実験を始めると発表した。12月から、大阪・堺両市の直営8店舗の近くのオフィスを対象に電話で昼食の注文を受け付け、毎日新聞の販売所の従業員が商品を届ける。前日午後1時までに注文すれば、正午前後に届くという。 今後は、中高年の個人宅への配達も計画している。実験結果を検証した上で、サービスを行う店舗や地域を広げるとしている。
【キャンベラ=山口博敬】オーストラリアを訪問中の前原誠司外相は23日、キャンベラ市内でラッド外相、エマーソン貿易相と会談した。ラッド氏は、レアアース(希土類)輸出について「日本に長期的に、信頼性のある形で安定供給していく準備がある」と前原氏に伝えた。 ラッド氏は会見で「日本の懸念に留意している。オーストラリアにはあらゆるレアアースの鉱床がある」と語り、改めて日本への安定的な供給を明言した。日本外務省によると、オーストラリアはレアアースの採掘を来年に本格化させ、将来的には中国やロシアにつぐ産出量を期待できるという。 前原氏とラッド氏は北朝鮮のウラン濃縮問題については「重大な懸念を持つ」との認識で一致。日本と豪州が米国と連携しながら緊密に協議、協力することで合意した。 また、前原氏とエマーソン貿易相らとの会談では、中断していた日豪経済連携協定(EPA)の締結に向けた交渉を2011年初めに
過激な性描写のある漫画などの販売を規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、石原慎太郎都知事は30日開会の都議会定例会に再提案する方針を固めた。改正案を巡っては、規制の対象があいまいで表現の自由を侵す恐れがあるとして、6月の都議会で否決された。今回は内容を修正し、規制する対象を「法律に違反した性行為」などに限定した。 今回の改正案には6月に反対した都議会第1党の民主党内にも賛成する声があり、可決される可能性がある。 新たな改正案では、強姦(ごうかん)など刑法に触れるような性行為や、近親相姦など著しく社会規範に反する性行為を「不当に賛美、誇張」した漫画やアニメについて、18歳未満への販売規制の対象とする。登場人物の年齢ではなく、描かれた性行為の違法性などで判断するように改めた。18歳未満のキャラクターを指す「非実在青少年」という用語も削除した。 6月に否決された案では、規制対象
従業員が1万人を超える大企業になると、若者の早期退職者はほとんどない。入社後3年たっても1%から2%にすぎない。中卒者の7割、高卒者の5割、大卒者の3割が3年以内に離職することを七・五・三現象などと言うが、大企業の離職率の低さを、皆なんとなくわかっている。 若者の数は減っているのに、大学生の数は増えている。1985年は185万人だったが、2010年には288万人になっている。いうまでもなく進学率が変わっているからだ。85年は26.5%。10年は54.4%である。今後も「中卒」ですぐに就職する若者は限りなく少なくなり、大卒の早期離職は増加していくだろう。 大企業の採用数は増えていないので「入り口」が狭くなるのは当然である。分数がわからない大学生などと揶揄(やゆ)されるが、エントリーシートを何百通書こうと、無理なものは無理である。「大卒」がかつての「高卒」「中卒」の職場にいくのは自然の成り
過去の「事業仕分け」の結果を十分反映していない事業を対象とした菅政権の事業仕分け第3弾後半戦は18日、全日程を終えた。4日間で11府省の計101事業を取り上げ、28事業を「廃止」、16事業を「予算計上見送り」などと判定した。今回の結果を来年度予算編成に反映しても、削減額は2千億円程度にとどまる見通しだ。 今回の対象事業は、いずれも政権交代後の政権が予算要求したものだ。これまでのように、仕分け人の国会議員が官僚を追い込むような場面は影を潜め、「政治家」対「政治家」の構図に。仕分けの判定に納得しない各府省の政務三役からは不満が噴出した。 「物事は初めはフレッシュでも、だんだん腐っていく。五輪だってそうでしょ。4年に1回やるからはじめて価値がある」。18日に説明者として参加した農林水産省の松木謙公政務官は仕分け後、判定に納得いかない様子で語った。 この日、農水省の事業が「廃止」と判定される
【北京=古谷浩一】中国の民主活動家の女性がインターネット上で反日デモを促す書き込みをしたことで、公安当局に拘束され、1年間の労働教養所送りの決定を受けたことが分かった。女性がノーベル平和賞に決まった劉暁波(リウ・シアオポー)氏らの起草した「08憲章」に署名していたことなどが関係したとみられている。 ペンネーム「王訳」で知られる程建萍さん(46)は、約30万人の乳幼児に被害を出したメラミン入り粉ミルク事件で被害者の人権を訴える活動をしてきた。江蘇省で10月28日に拘束。実家15日に、労働教養所で1年間の強制労働につかせるとの決定を受けた。 程さんの婚約者でともに活動を進めてきた華春輝さん(47)によると、当局側は程さんが10月17日にネット上で上海万博の日本館への反日デモ呼びかけに対して「憤る青年は突っ込め。早く行って壊してしまえ」と書き込んだことを問題視。これが「大規模行事の秩序を乱す
家庭の年収に対する教育費の負担割合が4割近くに上ることが、日本政策金融公庫が今年度、国の教育ローンの利用世帯を対象に実施したアンケートで分かった。負担割合はこの10年で最高。景気低迷で年収が減少するなか、収入が低い世帯でとくに教育費の負担が重くなっている。 調査結果によると、世帯年収に対する小学校以上の子どもの在学費用の割合は、平均37.6%。2009年度の33.7%から3.9ポイント増。世帯の平均年収が09年度の592.6万円から572.5万円に減少した一方で、授業料や通学費、教科書代といった在学費用が増加したという。 年収200万円以上400万円未満の世帯は在学費用が166.7万円で、年収への負担割合は56.5%に上った。09年度の48.3%から大幅増で、他の年収世帯層が2〜3割台なのに対し、負担の重さが顕著に出ている。年収800万円以上の在学費用は237.8万円で、年収が高い世帯
白鵬(右)は稀勢の里に寄り切りで敗れる=山本壮一郎撮影 大相撲九州場所2日目は15日、福岡市の福岡国際センターであり、横綱白鵬が平幕稀勢の里に寄り切りで敗れ、今年の初場所14日目から続いていた連勝が「63」で止まった。7日目まで勝ち続ければ、双葉山が1936年1月場所から39年1月場所にかけて打ち立てた歴代1位の69連勝に並んだが、かなわなかった。 白鵬は9月の秋場所7日目に連勝を「54」に伸ばし、元横綱千代の富士(現・九重親方)を抜いて昭和以降2位の連勝記録を打ち立てた。今年3月の春場所から9月の秋場所まで4場所連続で全勝優勝。九州場所では、歴代最多の9度目の全勝優勝と、昨年自身が記録した年間最多勝利数を一つ上回る年間通算87勝がかかっていたが、達成できなかった。
東京・歌舞伎町のマージャン店経営者ら2人を殺害したなどとして、殺人や強盗殺人などの罪に問われた池田容之被告(32)に対する横浜地裁(朝山芳史裁判長)の裁判員裁判は10日午後、弁護側の最終弁論があり、結審した。検察側が死刑を求刑したのに対し、池田被告は最終陳述で改めて遺族に謝罪し、「どのような判決を受けようとも、誰を恨むこともなく刑に服します」と述べた。判決は16日の予定。 弁護側は最終弁論で「事件は共犯者が主導した」「被告が自首し、事件の全容が解明された」と主張。被告が遺族の厳しい意見を法廷で聞いて涙を流したことに触れ、「彼には人間性のかけらが残っている。これからも確実に成長し、更生していく」と述べて死刑回避を訴えた。 また、死刑選択の指標とされる「永山基準」についても説明し、「裁判員制度では今までの死刑基準にこだわることなく、裁判員の良識と経験で判断を」と呼びかけた。 裁判員裁判で
パチンコ店では、高齢の客が増えている=10月21日午後、東京都内、橋本弦撮影 パチンコに熱中するお年寄りが急増している。独り暮らしの寂しさをまぎらわせるためだったり、定年後の毎日の退屈しのぎだったり。3年前の規制強化でギャンブル性の高いスロット機が禁止され、客離れが深刻になっている業界も、高齢層からの集客に「生き残り」への期待を寄せる。借金を重ねて大金を浪費する依存症も目立ち始めており、新たな社会問題になろうとしている。 10月15日、東京都板橋区の私鉄駅に近いパチンコ店は白髪の目立つ高齢客で埋まっていた。 「オススメ台」の札がかかる台の前を行き来していた女性(79)は近くで独り暮らしをしている。階段がつらくて遠出ができなくなり、数年前から月数回、この店に通っている。年金は月額約11万円。この日は下ろしたばかりの2万円を持って来た。「お金はかかるけど、ほかにやることもないので。顔なじ
吉岡君が撮影したアリジゴクの写真アリジゴクを手に取る吉岡諒人君=千葉県袖ケ浦市、赤井写す 「アリジゴクは排泄(はいせつ)しない」という「通説」が覆されるかもしれない。千葉県袖ケ浦市の小学4年生、吉岡諒人(りょうと)君(9)が夏休みの自由研究で、アリジゴクの「お尻」から黄色の液体が出たことを確認した。吉岡君から質問を受けた日本昆虫協会(東京都千代田区)は「通説や本、インターネットの情報をうのみにせずに発見した、価値ある研究」として今年度の「夏休み昆虫研究大賞」に選んだ。6日に表彰式があった。 アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫。一部の種はさらさらの砂地にすり鉢状のくぼみを作り、落ちてきたアリなどの体液をあごから吸う。幼虫期は肛門(こうもん)がほぼ閉じていて、成虫になる羽化時にため込んだ糞(ふん)をまとめて出す。日本昆虫協会によると、本やネット上では、羽化時まで「排泄しない」と記されたもの
PK戦で東福岡16人目のシュートを止める九州国際大付のGK栗原佳太選手=7日午後2時38分、福岡市博多区のレベルファイブスタ 7日に福岡市であった第89回全国高校サッカー選手権福岡大会の決勝は、勝敗を決めるPK戦で両チームの11人が2回ずつ、延べ44人がける異例の展開となった。福岡県高校体育連盟は「44人がけるPK戦など聞いたことがない」と驚く。最後は九州国際大付が東福岡を下して優勝した。 レベルファイブスタジアムで行われた試合は80分間無得点で延長戦へ。その前半に九州国際大付が先制したが、東福岡もすかさず1点を取り返し、PK戦にもつれこんだ。 PK戦では東福岡が先にけり、九州国際大が後から続いた。両チームとも最初の5人を含む11人全員が1本も外さず1巡目が終了。2巡目に入って26人目の選手がけり終えると、足元の芝が荒れてきたため審判がサイドを変えた。 東福岡の16番目、MF佐々木
【北京=林望】ノーベル平和賞の受賞が決まった中国の人権活動家、劉暁波(リウ・シアオポー)氏に対する中国メディアの「ネガティブキャンペーン」が始まっている。国内では劉氏に関する情報を厳しく統制してきたが、12月の授賞式を前に、劉氏を支持する動きや欧米の価値観を真っ向から批判する方針に転換した模様だ。 中国共産党機関紙人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」は1日、「劉暁波、その人間とそのしてきたこと」との論評を掲載し、劉氏は「米情報機関と関係する組織から資金を受け取っていた」「(天安門事件後に逮捕された際)号泣して助けを求めた」などと、強い調子で批判。これを機に人民日報(海外版)や、劉氏の仕事や経歴すらほとんど報じてこなかった国内各紙が、劉氏を非難する記事を掲載しはじめた。 金融危機をいち早く抜け出し国際経済で影響力を増した中国では、政府の強力な権限の下で効率的に進む改革開放路線を「中国式発
【ワシントン=伊藤宏】米国の上下両院議員、州知事などを選ぶ中間選挙は2日投票され、同日夜(日本時間3日午前)から各地で開票が始まった。米主要メディアは、出口調査をもとに、下院(定数435)で野党・共和党が過半数を獲得すると報じた。高い失業率などの経済状況を改善できないオバマ大統領や与党・民主党への批判を吸収し、共和党が4年ぶりに下院の多数派を奪還することになった。上院でも共和党が議席を伸ばしている。 今回の中間選挙では、上院(定数100)の約3分の1にあたる37議席と下院の435議席すべてを改選。さらに全米50州のうち37州の知事選が行われている。米ギャラップ社は10月31日に発表した世論調査で、共和党が下院で60議席ほど増やして、240議席程度まで伸ばす可能性がある、と予測している。
【台北=村上太輝夫】台湾で、国防部(国防省)軍事情報局によって中国に送り込まれたスパイが捕まって寝返り、台湾に戻ってから指令役の軍高官を巻き込んで機密情報を中国へ流していた、という事件が発覚した。2日付の台湾各紙が伝え、国防部も、機密漏洩(ろうえい)事件を捜査中だと発表した。 報道によると、この容疑者は2004年ごろ、軍事情報局の求めに応じ、ビジネスマンを装い中国で情報収集活動をしていた。ところが、福建省で中国の国家安全当局に拘束され、中国の情報要員となることを承諾したとされる。 台湾に戻ると指令役だった上校(大佐に相当)と接触。07年ごろからは、中国側が提供した金銭をこの上校に渡し、引き換えに台湾の情報要員名簿など機密情報を受け取り、中国当局者に渡していた。2人は10月31日、台北郊外で接触している現場をおさえられ、逮捕された。 台湾では中国がらみのスパイ事件がたびたび発覚している
自民党の有力な支持団体だった全国土地改良事業団体連合会(全土連)の野中広務会長が今月6日、鹿野道彦農林水産相と会談して「政治的中立」を宣言し、民主党政権と和解していたことが分かった。民主党政権は小沢一郎元幹事長が主導して今年度の土地改良予算を大幅に減らしたが、来年度予算では増額する見通しだ。 会談は農水省で行われた。野中氏が鹿野氏に対し、「我々は政治的に全く中立だ。自民党にも民主党にも一切選挙運動はやらない」とする文書を読み上げたうえで、土地改良予算への配慮を要望。鹿野氏も理解を示したという。会談に同席した吹田(ふきだ)あきら(あきらはりっしんべんに晃)副会長は「あれほど予算削減されては政治活動はできない。土地改良は補助金を受けての仕事。中立でよい」と説明する。 全土連は、今夏の参院選比例区に自民党から元九州農政局長の擁立を決定。小沢氏から「政治的態度が悪い」と批判され、2010年度予
ホットケーキやパウンドケーキを週に1個食べるだけで、幼児ではアルミニウムの取りすぎになってしまう場合があることが東京都健康安全研究センターの調べでわかった。アルミを含む膨らし粉(ベーキングパウダー)が原因らしい。神経系などに影響を与える可能性があり、摂取量を減らす対策が必要としている。 同センターの植松洋子食品添加物研究科長らは、市販されているホットケーキミックス粉6種、クッキー、ドーナツなどの焼き菓子57種など107の製品を検査。ミックス粉3種、焼き菓子27種からアルミを検出した。これらの製品は、膨張剤やベーキングパウダー使用と表示があった。 ミックス粉では1グラムあたり最大0.53ミリグラム、焼き菓子ではパウンドケーキやスコーンで最大0.37ミリグラムだった。この場合、ホットケーキ1枚(粉で約50グラム)にアルミ約27ミリグラム、パウンドケーキ一切れ(約50グラム)で同約19ミリグ
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