NPO法人「防災したっけ」が開いた災害時を想定した調理実習で、男女問わず調理を学ぶ様子=防災したっけ提供 「炊き出しは女性の担当」。そんな文言がある地域の防災マニュアルは珍しくない。 東日本大震災の被災地などでは、男性によるがれき処理が有償だった一方、女性の炊き出しは無償で、被災した女性の生活再建が遅れるなどの問題が多く見られた。 解決には防災に女性の視点を取り入れることが不可欠だが、北海道内には深刻な現状が横たわる。 実は危険な「重労働」 防災啓発活動を行うNPO法人「防災したっけ」(札幌市)の水口綾香代表(44)は、「炊き出しは家庭料理とは全く違う重労働」と指摘する。 50人分の非常用の米を用意するには約9リットルの水が必要だが、余震の恐れがある中、大鍋で沸かした湯を注ぐのには危険が伴う。 豚汁100人前を作るにも数キロの食材が必要で、3食を同じ人が担当し続けるのは困難だ。 水口さんは

