わくわくする本である。 1925年に、アマゾンの奥地でZと呼ばれる古代都市をたずねて姿を消した探検家フォーセットを辿る記録である。 どうやらこのフォーセットという人物は、多くの人をとりこにするらしい。 あの、コナンドイルの「失われた世界」も彼がモデルだという。 そして著者もその一人になる。 著者がフォーセットの足跡を辿るシーンと、フォ-セットの最後に残した記録がまるで映画のように交錯し、一体フォーセットの手掛かりはどうなったのか、ロストシティは、存在したのか。と一気に読み進んでしまう。 そして、よくできた結末が待っている。 秘境を求める人間の性質はすばらしい。 だからこそ、人類が発展してきたのだと理解できる。