もう1時間ちょっとで、今年が終わる。 今年も、これまでと変わらず素敵な本と出会い、学び、多くを考えた年だった。世界の内部へ、宇宙の遥か遠くへ、過去へ未来へ思いを馳せた。 これを言わずには年を越せない何冊かを、様々な軸にそって選んでみた。今年出版されたものに限らないし、分野も様々だ。でも、下に挙げる本は、その一つ一つが強烈な光を放ちながら自分の中に飛び込んできたものであり、特定の専門分野を超えて、確かに万人の心に何らかの引っかき傷を残すに違いない本である。是非、ご一読を。 No.5 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 四畳半神話大系との出会いを発端に森見作品を読み漁った一年であったが、中でも本書の面白さはちょっと口では説明できない。厳しい冬に、ほんのり温かくなれる恋愛ファンタジー小説。 書評 - 夜は短し 歩けよ乙女 No.4 数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み 人が数を操る能力とはどの