「鹿児島から、どさっと届いたんらて」 父がニコニコ顔で茶封筒を持って来てくれた。 がま先生こと、季巳明代さまの名作「ひっこしはバスにのって」、だった。 ぴっかぴかの、もう、胸がきゅんとなる表紙。 そばに読み聞かせる子もいないので、 首をかしげているリンに、「読んであげるね」と、声を出して読みはじめた。 なつかしくて、しんみりして、かわいらしくて、せつなくて。 言葉も、絵も、だきしめたくなった。 がませんせ、すてきなご本をありがとうございました! 絵本が届いた時、ちょうど一冊の本を読み終えたところだった。 それは、 「モリー先生との火曜日」 マインドフルネスの呼吸法をやっていて、思いだしたのがこの本だった。 しんみりと、しずかな気持ちになれる、あの感じ。 でも、昔の本は、肺癌で亡くなった先輩の先生にベッドで手渡し、手元になかった。 アマゾンでまた入手して読み直し、やっぱり同じだと、すとんと落