文藝春秋スペシャル 季刊春号(2011) これからの常識ー老後の真実 という本に、面白い話があった。 以下、その話である。 多すぎて選べない 友野典男(明治大学教授・行動経済学) 地下鉄のような名前のハンドイッチ屋が苦手である。 具材を決めパン決め、野菜を選び、ドレッシングまで自分 で選択しなければならない。 お任せしますと言ってみたくなる。 某コーヒーチェーン店にはコーヒー以外にもカップの 大きさやミルクの種類も選べて、何と8万7千通りの 注文の仕方があるそうだし、某大手製菓会社のホーム ページには、3百65日毎日違うチョコレートが食べら れると書いてある。 楽天市場には2千万種以上、大手デパートには60万種、 コンビニには3千種の商品が並んでいる。 こんなに選択肢がたくさんあると、自由で自律的で豊かで 快適な生活が送れそうだが、そううまくはいかない。 アメリカの心理学者シーナ・アイエン