ずっと前の話題本をあとから読んだことを宣言するのはなかなか言い出しにくいものであるが、そんな躊躇を吹き飛ばすくらい面白かった。 ファンタジーでありミステリーであり哲学史であるとたくさんの分類ができる。哲学史ではややこやしい概念がわかりやすい比喩になっていて、どうも哲学の用語がわからなくて、という私にはとても参考になった。加えてミステリー、これはソフィーが最初にもらった謎の手紙、「あなたはだれ?」「世界はどこからきた?」という問いを求めていくところで哲学的な考察が続いてゆく。これも次はどうなるのかと目が離せない。さらに異世界のようなファンタジー要素。これは先の2つの要素が組み合わさって御伽話のようになってゆくところ、これが現代文学の前衛っぽいのである。 いろんな要素から読んでゆくことができるが、私はこの本をあえて現代文学の指南書という視点で読むと文学と哲学の深い関係がわかっていいのではないか
2024年02月 / 01月≪ 1234567891011121314151617181920212223242526272829≫03月 今日はカナダで有名な日系カナダ人・デヴィッド・スズキ氏のお誕生日だそうで、75歳になられたそうです。 朝からラジオで何回も言っていました。 またスズキ氏のテレビ番組「The Nature of Things」も今年50周年を迎えるとの事で、今夜記念番組をやっていたようです。 (ネットでも番組は見られます。→ http://www.cbc.ca/natureofthings/episode/50-years-of-the-nature-of-things.html) なっくが初めてスズキ氏の名前を知ったのは、まだ日本に住んでいた5年ほど前。 たまたまネットで環境問題の事を調べていた時に、環境関連の賞の受賞者の中に「David Suzuki」という名前を発
2011年03月31日20:37 カテゴリ今日のジョグ本 BORN TO RUNを読了 BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族” 今日はちょこちょこ読み進めていたBORN TO RUNをようやく読み終えました。 読書デーでした。仕事が終わってからまた頭痛にさいなまされたのであまり勉強も ジョギングもやる気が起きず、だらだらと部屋で本を読み、それからちょっと買い物 に出かけた、そんな堕落した一日でした。 人類最強の走る民族、タラウマラ族。そして、彼らはタイヤの切れ端で作ったサンダルで ウルトラマラソンを走り切る。そんな民族が実在するとは知る由もなかったですね。。このBORN TO RUN、各所で「翻訳がちょっと直訳調で読みづらい」とのレビューがありますが、 その通り少し前半部分は読み進めるのに難儀します。訳者の性格が出ているのでしょ うか、 実直
公園の桜がようやく咲き始めました 冬の間、竹ぼうきをひっくり返したようだったケヤキの木にも、若葉が生え始めました。 明るい黄緑がとても心地よく目に映ります。 競うように咲き出した花たち 殺人的に混雑していた通勤電車も多少時間をずらすことで 落ち着いて乗ることができるようになってきました。 そんな車内で一昨日読み始めた本。 「Born to run 走るために生まれた」 先ほど読み終えました。 最初はなんだか冒険小説のようでしたが、過酷な中にも人間味あふれるレースの描写、 人類の進化に思いをはせる知的な刺激、 なかなか面白かった。 自分は走るほうはからっきしですが、 読んでいると不思議と自分にもできそうな気がしてきてしまいます。 まあそんなに甘くはないにしても、 あのきつい登りにへこたれても、また次の山を歩きたくなる そんな心境に近いものがあるのかもしれません。 ひとりアルプスの広大な景色の
医療事務会社のサラリーマンのブログ医療事務業界(会社の仕事です)や読んだ本、日々気になる出来事について綴ります。 なお、このブログに記載していることは、あくまでわたくし個人の意見であり、会社の意見を反映したものではありません。 遺伝子医療革命 著者 フランシス・F・コリンズ 出版社NHK出版 値段2,100円(税別) 出版年月2011/1/25 評価★★★★1/2 非常に刺激的な本です。 2003年4月にヒトゲノム全配列決定の完了がなされてから、もうすぐ8年。 一般には “ゲノムって一時期ほど言わなくなったなぁ” と思うかもしれません。 でもそれは嵐の前の静けさ。 今後2,3年後に一気に医療や製薬業界はゲノムの知見に基づいた、 治療や予防、医薬品開発が主流になるのでは!? と思わせるような内容です。 例えば、従来の医療の枠組みとゲノムの知見に基づく医療・予防の枠組み は下図な感じ。 簡単に
こどもと、生きていくための、本。 いのちが生まれるということ。 育てていくということ。 生きていくということ。 その手助けとなるような本に出会いたい。 二児の母の読書ブログです。 あの、チェルノブイリは今どうなっているのだろう?そして、この福島はどうなるのだろう? そんな疑問を抱えて、借りてきたのがこの本です。著者はウクライナ系アメリカ人。チェルノブイリの原発事故を知り、いてもたってもいられなくなり、仕事を辞め、「チェルノブイリマニア」となって今も情報を探し続けているそうです。 自然というものは、人間が思うほど「やわ」ではありません。しかし、目に見えない放射能の、被害を見ることも難しいものです。 事故後、チェルノブイリ周辺では、人間がいなくなったことにより、自然がみるみる広がっていきました。森は何世紀も前の姿に戻ったと著者は言います。今では野生動物のパラダイスと呼べるほどで、絶滅危惧種の動
二つ前の記事にも関連として少し紹介したのですが、チェルノブイリの小鳥の話。 あのチェルノブイリの立ち入り禁止区域は、廃墟となって草木も生えないと思われていましたが、20数年たった今現在、人間がいなくなった場所には緑の森が生まれ街を覆い尽くそうとしています。 研究者によるとそこでは、小鳥は汚染が薄い場所にきちんと巣を作り、汚染が少ない木の実を選んで食べているとのこと。(小鳥のキネシオロジー) また「チェルノブイリの森―事故後20年の自然誌」というウクライナ出身の女性ジャーナリストのルポルタージュによれば、その区域では、多くの動物たちが戻ってきており、しかも絶滅危惧種すら増えているのですから驚きです。 さらに言うなら、今でも立ち入り禁止区域であるにもかかわらず、故郷に帰って来た人々が居住しているのです。そして彼らは今のところ、自分は健康だとは言わないものの、その不調は区域外の人々が訴える体の不
一昨日からの東北地方太平洋沖地震のお話に続いて、日本の今後(これからは「シェア」の時代)についてお話します。 ■ 危機的状況の中の希望(外国人から感動の声続々、村上龍のニューヨーク・タイムズへの寄稿文) 私が10年前に書いた小説には、中学生が国会でスピーチする場面がある。「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と。 今は逆のことが起きている。避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。東京も物や電力が不足している。生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。 だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。 大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。 だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。 (「タイムアウト東京編集部」 より抜粋) ■ 東浩紀氏、東北関東大震災についてNew
この本を読みはじめた時に、東日本大震災が起きた。 被災地の報道を目にして、言葉を失った。発生から2週間以上経過しても失語症状態は続いている。震災の報道を見ているだけで体調が悪くなったり、うつ状態になったりすることがあるという。阪神大震災の時も、地震が発生した瞬間より、数時間後、電気が回復して、テレビをつけた時に、飛び込んできた被災地の映像を見た時から、軽いうつ状態に陥ってしまった記憶がある。人は、災害の報道に接するだけでPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ってしまうことがあるらしい。自分の周囲では、いち早く行動を起こした人が何人かいて、その行動力と勇気には感服している。 阪神大震災の時もそうだったが、この震災以降、いま世の中で進行しつつあるいくつかの「変化」が一気に加速されると思う。この本の著者が主張している「シェア」という概念も、そのひとつだと思う。 本書が主張する「シェア」の概念は、
子供の頃のオオクワガタは図鑑の中の幻の存在。大人になってその飼育が現実のものに。オオクワガタのブリードの世界極めたい! IT企業でマーケティングを担当する好奇心旺盛で人間大好きな2児のパパ。
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
文藝春秋スペシャル 季刊春号(2011) これからの常識ー老後の真実 という本に、面白い話があった。 以下、その話である。 多すぎて選べない 友野典男(明治大学教授・行動経済学) 地下鉄のような名前のハンドイッチ屋が苦手である。 具材を決めパン決め、野菜を選び、ドレッシングまで自分 で選択しなければならない。 お任せしますと言ってみたくなる。 某コーヒーチェーン店にはコーヒー以外にもカップの 大きさやミルクの種類も選べて、何と8万7千通りの 注文の仕方があるそうだし、某大手製菓会社のホーム ページには、3百65日毎日違うチョコレートが食べら れると書いてある。 楽天市場には2千万種以上、大手デパートには60万種、 コンビニには3千種の商品が並んでいる。 こんなに選択肢がたくさんあると、自由で自律的で豊かで 快適な生活が送れそうだが、そううまくはいかない。 アメリカの心理学者シーナ・アイエン
落ち着くのを待っていてはいつまでも、と思い、図書館から借りて積んでいる本でも並べてみましょう。 ガリレオ 作者: アンニバレ・ファントリ,大谷啓治,須藤和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/01/20メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見るユークリッドの窓~平行線から超空間にいたる幾何学の物語 作者: レナード・ムロディナウ,青木薫出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2003/06/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (15件) を見るガウスについて知りたかったものですから。真理は曲線、曲面、球体のなかにある、そんな感じでしょうか。数学の冒険 (科学選書) 作者: イアンスチュアート,雨宮一郎出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1990/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含む
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