本格的な夏場に差しかかる中、沖縄県内で新型コロナウイルス感染が急拡大している。県の推計では冬場の「第8波」に迫る勢いだが、軽症者の中には検査を受けない「隠れ感染者」も多数いるとみられる。さらにRSウイルスなどコロナ以外の感染症も増加し、医療逼迫(ひっぱく)に拍車をかける。玉城デニー知事は26日、急きょ会見を開き「(最大の流行だった)昨夏の第7波を超えることも想定しなければならない。このままでは救えるはずの命が救えなくなる」と危機感を示した。(社会部・下里潤) 【動画】ガレッジ・ゴリさんコロナ感染の苦しさ 「軽症だし、検査を受けるメリットはゼロです」 那覇市に住む40代の女性は断言する。2週間前、37度台の熱が出てのどの痛みを感じたが、PCR検査は受けなかった。コロナの5類への移行で有料になったのも理由の一つだが、一番は「仕事が忙しく休めない」からだ。「陽性と分かれば休まないといけないじゃな