ギリシャ北部で先月28日夜遅く(現地時間)に発生した列車正面衝突事故で最小43人(1日基準)が亡くなったと同国公営ERTやロイター通信などが報じた。 これに先立ち、日付が1日に変わろうとする直前、ギリシャ中部テンピ市で向かい合って走っていた旅客列車と貨物列車が正面衝突して火災や脱線、爆発などが起きた。事故当時、旅客列車には約350人の客が乗っていた。列車は首都アテネを出発してギリシャ第2の都市であるテッサロニキに向かって最大時速160キロで走っていた。列車は事故直前、ラリサ駅を出発してテンピ市のトンネルを通過してから正面から走ってきた貨物列車と衝突した。貨物列車はテッサロニキからラリサ駅に向かって南に移動中で、鉄板や建築資材などを載せていた。 今回の事故で旅客列車の機関部を含む1・2号車は形が分からないほど大破し、3号車は脱線した。ギリシャ政府は事故収拾のために消防・警察から500人やクレ