先日、日経新聞のこのような2軸グラフが批判されていました。 出所はこちらの記事。グラフのタイトル通り、日米で家計の資産所得(利子・配当収入)には大きな差があるという話の補足として示されたグラフです。 こうした混合2軸グラフ(これは私の命名。通常の2軸グラフとも少し作法が異なるので便宜的にこう呼んで区別します)が批判されがちな理由はいくつかあります。 まず最大の難点が、軸のスケールが不明瞭であること。左軸では日本の資産所得が5〜30兆円のスケールとされています。他方で右軸を見ると、米国の資産所得は「空中」から始まっています。一般的には2軸グラフは双方の軸がグラフ下端から始まりますが、米国の金額の大きさを表現するためか中途半端なところからグラフが始まっています。私が先ほど「通常の2軸グラフとも少し作法が異なる」としたのはここに理由があります。これにより、実質的には2つあるグラフが1つになってい