(CNN) 地球温暖化などの環境問題に取り組むうえで、各国政府による対策の妨げとなるのは「大量消費」の文化であり、まずそこから変える必要がある――との報告書を、米シンクタンク「ワールドウォッチ研究所」がこのほど発表した。 報告書は、同研究所が毎年出している「地球白書」の2010年版。大量消費社会から持続可能な社会への変革が実現しなければ、「政府がどんな約束をしても、技術がどれだけ進歩しても、環境と気候のリスクから人類を救うことはできない」と警告している。そのうえで、大量消費からの脱却に向けた戦略や、持続可能な社会の事例など、専門家60人による研究結果を紹介している。 同白書によると、全世界の人々が2006年に消費した商品とサービスは総額30兆5000億ドル(約2780兆円)相当で、1996年からの10年間で28%も増加。世界で1日に使われる原材料は、エンパイア・ステート・ビル112棟分に上