待ち行列理論をシミュレーションする際にいくつかの分布に従う乱数を生成する必要があったのでメモ. また,確率まわりの用語と分布についても理解が曖昧な点があったのでこの機会にまとめておく. 用語の整理 確率 確率は, \[ \frac{ある事象の起こる場合の数}{全ての事象の起こる場合の数} \] で求められる. 確率変数 確率変数は,事象に対応した実数のこと. 確率変数には,離散型と連続型の二種類がある. サイコロの出目のようなものは離散型で,身長や体重のような(原理的には)連続の値になるものは連続型. 確率分布 確率分布は確率と確率変数との対応付け. そもそも辞書的な意味での「分布」は「粗密の程度を含めた,空間的な広がり具合」を表す. 度数分布では階級と度数(階級に含まれる変量の数)の対応付けであった. また,これらの分布は,度数分布と同様に確率分布表や確率分布グラフとして表すことができる