つい最近になって、「関数型言語を教える」という名目のような本が販売されて、プログラマ界隈で話題となりました。この本は、一見プログラム入門書のように見えますが、著者の哲学的な思惟が含まれており、それらを知らない人間にとっては、判断が付きようがない品物であることは確かで、その中身の是非を知りたいという人々がそれなりにいることに気がつきました。 自分の場合、元々バックグラウンドが哲学や現代思想をかじって遊んでいた人間というのもあり、それらの議論について、ある程度理解しているつもりですので、その辺で気になった部分に関して、メモ書きをしておこう、と思ったのがこの記事の背景です。 ちなみに、如何なる仮説であれ、それらは平等に扱われるべきです。この著書が問題となるのは、それが如何なる文献を参照し、その判断が正しいのかどうなのか、ということが余りにも不明瞭であり、また議論としても、言い切りが多く、果たして