東日本大震災で被災した三陸鉄道(本社・宮古市)が全線再開して6日で半年となる。三鉄によると、4~7月の運輸収入は震災前の2010年度より36%増え、上半期(4~9月)でも約20年ぶりの経常黒字になる見込みという。全線再開の効果で、長距離利用者が増えたためとみられる。(福元洋平) ■再開で全線乗車 三鉄によると、4~7月の運輸収入は前年度同期比2.3倍の約1億6970万円、乗客数は6割増の約27万7500人だった。 望月正彦社長は「昨年の『あまちゃん』人気が衰えないことに加え、全線再開で再注目された」と好調の理由を分析する。観光客ら定期券以外の乗客は、前年度同期の2倍の約18万7000人で、10年度同期に比べても3割増えた。 旅行会社・クラブツーリズム(東京都)は4月から、首都圏などを対象に運行再開区間に乗るツアーを始めた。7月に終了予定だったが、人気が高く、継続を決めた。予約はすぐに埋まっ