昨年、日本を最も沸かせたスポーツ選手といえば、テニスの全米オープン男子シングルスで日本人初の準優勝に輝いた錦織圭選手(25)だろう。出身地の松江市、島根県もその活躍に沸いた。島根県は日本の中でも「目立たない」と言われ続け、コーヒーの「スタバ」や高級チョコ「ゴディバ」の都道府県別の店舗進出で隣の鳥取県と最下位争いを繰り広げた“実績”も。それだけに、世界に注目される錦織選手の活躍で「存在感が増せば」と期待する声は大きく、錦織ブームに“便乗”した観光振興などの動きも出ている。(坂田弘幸) 海外メディアも取り上げた地元の熱狂 「頑張れ、錦織選手」 昨年9月の全米オープン。錦織選手の試合があるときは松江市などでパブリックビューイングが行われ、多くの人が会場に詰めかけ声援を送った。盛り上がる地元の様子は海外を含むメディアも取り上げ、結果的に「松江市」「島根県」は錦織選手の出身地として大いにアピールする