毎年、年間のマンガ作品のランキングを誌上で発表している『このマンガがすごい! 2013』(このマンガがすごい! 編集部:編集/宝島社)が12月10日に発売された。 今年の作品の中でおもしろいと思われるものを、評論家やタレント、雑誌編集部や大学の漫画研究会、書店員など、さまざまなマンガ好きから集めたアンケートを集計してランキングにしているこのムック。今年のオトコ編大賞を受賞した『テラフォーマーズ』(橘 賢一:著、貴家 悠:原著/集英社)がその後、急速に話題になっている。 『テラフォーマーズ』において、強力なインパクトを与えているのは、人類の敵がゴキブリであるということだ。人類は火星を移住できる環境にするため、耐性と繁殖力に優れたゴキブリとコケを大量に放ち、環境が整ったのを見越して駆除する計画を実行したが、最初の調査団が火星に降り立つと人型に進化したゴキブリが出現し、瞬く間に全滅させられてしま