前回のエントリーで行動遺伝学を紹介したが、ちくまプリマー新書の一冊として刊行された『生きづらさはどこから来るか』は、進化心理学や行動遺伝学を中高生でもわかるように説明したとてもいい本だ。 著者の石川幹人氏は情報工学の専門家で、超心理学の研究でも知られているが、近年は進化論に基づいた新しい心理学の入門書を積極的に執筆している。そのなかでもこの本は、「なぜ生きることはこんなにつらいのか?」という問いに対して、科学的に正確に、かつ誠実にこたえようとしている。 進化と遺伝についての説明をした後、石川氏は、世界が残酷で理不尽である理由を述べる。“残酷”というのは、遺伝の影響は私たちが思っているよりも大きく、神経症や精神疾患を含む性格の半分は遺伝で、能力にいたっては8割ちかくが遺伝によって決まってしまう、ということだ。“理不尽”というのは、高度に文明化した社会では特定の能力を持つひとだけが優遇されると
■「ミスディレクション」を使う マジックの世界ではミスディレクション(Misdirection)という手法が使われます。ミスディレクションとは「観客の注意をそらす」という意味で、マジックショーでもよく使われます。マジシャンはトリックがばれないように、観客の注目を惹いてトリックが見えないようにしています。観客はマジシャンが誘導するものだけを見ているため、トリックに関わる部分を見逃してしまいます。もう少しわかりやすく説明するため、2つの例をご紹介します。 ■記憶したカードが消えるマジックの例 ミスディレクションを使ったカードマジックを1つご紹介しましょう。まず、画像にある5枚のカードから1枚のカードを選んでください。 そのカードを記憶してください。 最初の5枚を見ずに、記憶したカードに集中してください。 あなたが記憶したカードは消えています! なぜでしょうか? 最後の5枚は、最初の5枚とは別の
あなたはパチンコやパチスロをやったことがありますか? 私は、一時期パチスロにハマっていた時期があります。当時は学習すれば勝てると思っていて、半分は思い込み、半分はそういう時代だったので、熱心に攻略法を勉強しては実践していました。今はもうやっていませんし、二度とハマることはありませんが、経験として早いうちにやっておいて良かったなと思います。 勝った時のあの独特な感覚や、負けた時のどうしようもない感じは、実際にやったことのある人にしか分からない世界です。体感として「ハマったらヤバい」ということの本質が分かるのも、やはり実際にやったことがある人なのです。 今回は、過去の経験で得られた感覚を元に、学習した結果分かったことを紹介します。 リーチ目の法則とはなにか 「リーチ目の法則」とは、かつてパチスロ仲間だった友人と当時を振り返って話していたときに生まれた言葉です。一言で言うと「ある報酬が得られるこ
日本国内では、2009年の後半から凄まじい勢いでモバイルソーシャルゲームの市場規模が拡大しました。そのインパクトは、老舗ゲームメーカーを巻き込み、独自の家庭用ゲーム機を持つ大手企業の不安を煽るまでになりました。 今までゲームなんか作ったことのなかった小さなITベンチャーや、暗中模索していたシステム屋の中には、ソーシャルゲーム開発へ方向転換して、一気に急成長したところも少なくありません。 ネット上では、ソーシャルゲームについて賛否両論ありますが、結果として「いっぱいユーザーがいて、たくさんお金を使っている」というのが現実です。 日本のモバイルソーシャルゲームが急成長した理由を考えれば、ネットで課金ビジネスをする上で参考になります。今回は、そこに興味を持っている人向けのエントリーです。 なぜユーザーは携帯のソーシャルゲームにお金を使うのか 現状の結果を見ても、MobageやGREEのソーシャル
首都圏では書店に並び始めているとの事なので、『ロスジェネ心理学』の冒頭パート6ページ(“はじめに”)を公開します。 ※10/25現在、アマゾンでは完売御礼になってしまい、転売屋さんが湧いてしまっていますが、じきに補充される予定です。あるいは大きめの書店か、セブンネットなどでお買い求め下さい。 ・「私達は、空前の豊かな時代に生まれたのではなかったのか。」 1970年代〜80年代にかけて生まれた世代は、有史以来、どの時代の子ども達よりも物的に恵まれた“飽食の時代”に生まれ、育てられてきました。高度成長期は終わっていましたが、それはあくまで大人の世界の話。当時の私達(私もこの世代の人間なので、本書では1970年代〜80年代前半生まれの世代のことを“私達の世代”と書きます)子どもは、テレビ・ファミコン・ビデオデッキ・エアコン・子ども部屋・漫画雑誌といったものが子ども専用アイテムとして普及していく過
うちの家を、まったくの他人が支配してたことがあったという逸話を読んで思ったこと。 リンク先では、「母の友人」としてやってきた正体のよく分からない人が、家族のそれぞれに怪しい働きかけを行うことで、一家が離散寸前まで追い詰められる。 マインドコントロールというと、なんだか怪しげな、複雑怪奇な技法を想像しがちなのだけれど、リンク先の物語で行われていることはたぶん、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」という文言を、家族の全員に、何度も繰り返していただけなのだろうと思う。 心理的な隔離の効果 上司に当たる人が、組織から誰かをつかまえて、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」といい含め、組織に戻すと、呼び出されたその人は、他の人を信じられなくなる。他ののメンバーに自分の評判を確認すれば、もちろん「そんなことはない」という返事が返ってくるのだろうけれど、それが嘘
今でこそ私は、精神科医という、他人の社会適応やメンタルヘルスを気にする仕事に就いているが、かつては自分自身の社会適応やメンタルヘルスにこそ問題があり、学校生活から落伍していた。いや、本当は今でも自分自身の社会適応に問題はあるだろうし、だからこそ人間の社会適応を学び、実践することに拘っているのだろう。 1.私はもともと古い地域社会の出身で、そのコミュニティのなかでは概ね上手くやっていた。私は我の強い、そのくせコミュニケーションの機敏に疎い子どもだったと思う。しかし地域の年長者達はそんな私の取り扱い方をよく心得ていて、私のほうも彼らを慕っていたので、コミュニケーションに困ったことはあまり無かったと思う。私は小学校に行くのを楽しみにしているような子どもだった。 しかし幸せは長く続かなかった。中学校に入り、地域社会の外側の生徒にまみえるようになると、私は年長者の保護を失った。“よく知らない同級生と
ファーストフード店や飲食店などには赤が多く使われ、信用を第一とする企業は青を多く使う。色のもつ心理的作用を利用した企業の色彩展開や、実際に自宅でどのように色を活用すればいいのかがわかる図が公開されていたので参考までに。
今回はウェブ上で学ぶことができる学習サイト・学習サービスを厳選してご紹介します。 全て無料で利用することができるので、興味のある講座があれば空いた時間に学んでみましょう! 学習欲を刺激する良質な6つの独学サービス YouTube EDUで世界の講義を聴こう! EDU - YouTube 「YouTube EDU」は大学講義などの動画を閲覧できるサービスです。 世界のトップレベルの講義・講座を聞くことができますよ! 東京大学の講義ビデオ・ノートまとめ 東京大学 講義 UT OpenCourseWare あの東京大学の講義ビデオや講義ノートが公開されているので、東大に入学した気分で良質な講義を聞くことができます。 学科名・研究科名、講義名、先生の名前から検索できるのも便利。 京都大学の講義まとめ 京都大学OCWへようこそ 京都大学の講義を閲覧することができます。 世界の京大がやる講義はやっぱり
ビジネスにおいて交渉を成功させるには、ある程度のテクニックが必要です。社会人であれば、誰しもが何かしらの交渉をしなければならない場面があるでしょう。昇給でも昇進でも、あなたが何か利益を得ようとして交渉する場合は、「私」を主語にしない方がいいと米・経済メディア「Forbes」では勧めています。人間は自分の要求について交渉する時、自然と守りに入る傾向があります。交渉にエゴが入りやすくなり、そのせいで交渉がうまくいかなくなります。これらから脱して交渉をまとめるために、カナダのソフトウェア&コンサルティング企業「Panorama Software」の創立者であるRony Rossさんは、交渉では単純に「私("I")」という言葉を使わないようにするといいとForbesで語っていました。 「私は、交渉の場で『私はこうしたいのです』、『私にはそれが必要です』と話し始める人とたくさん交渉してきました」とR
サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。
ユーザーに届ける価値を徹底的に追求する マーケティングを提供します © Copyright 2022 バズ部. All rights reserved. あなたは、「何でも売れる営業マン」や、「どんな商品でも結果を出すWEB屋」を見て、「なぜそんなことができるんだろう?」と疑問に思ったことはないだろうか? そして、その答えを求めて、人間心理学に興味を持って調べたりしたことはないだろうか? 確かに、その行動は正しい。なぜなら、知ってか知らずか、「販売」という分野で高い成果を出している人は、必ず、何らかの心理テクニックを使っているからだ。 しかし、本を読んだり、ネットで調べたりして、そうした心理テクニックの名前や仕組みは理解しても、実際にどのように使えばよいのか分からないという方は多いだろう。 そこで、本日は、私が凄腕のセールスマンに出会い、モノを買うまでの実体験をもとに、セールスの人間心理学
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 19:36:22.76 ID:2o54pV/30 返報性の原理とか 通常、人は他人から何らかの施しをしてもらうと、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 19:37:01.60 ID:fuPEHSwU0 >>1 エビで鯛を釣るみたいな 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 19:37:14.90 ID:FYQZkUIj0 単純接触の効果 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/27(水) 19:37:49.18 ID:2o54pV/30 >>3
スタンフォードの心理学教授に学ぶ子供のほめ方 最近、世の中的に育児がブームである。僕の周りでも育児をする男性、イクメンが増えているし、親ばかを売りにする親ばか芸人も増えている気がする。 僕自身も、5才と3才の娘がいるのだが、子どもがいる親が共通して抱えている悩み、それは、子どもをどうやって育てて行くのか?という事だろう。 一般には、ほめて育てて行くのが良いけれど、ほめると調子に乗ってしまうし。やはり、昔のように厳しく育てるのがいいのだろうか?などと親の悩みは尽きない。 実は、このような育児の悩みを長年研究しているスタンフォードの心理学の教授がいる。キャロル・S・ドゥエック(Carol S. Dweck)という人だ。以下、彼女の書籍(原著 Mindset 邦題『「やればできる!」の研究』)から、子供のほめ方のコツを紹介したい。 子供には2種類のタイプがいる 彼女が、子供を対象に研究を進め
広告の心理 電通の広告戦略を分析する http://tsurumitext.seesaa.net/article/130055536.html 日本のモンスター企業「電通」の心理戦略。 広告に学ぶ心理学 http://kenichinishimura.blogspot.com/2011/07/blog-post_19.html マーケターが使っている広告心理。 この言葉になぜ心を動かされてしまうのか http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-202.html 人間の心理を突き、人を動かすキャッチコピーのノウハウ集。 儲かるランディングページの作り方を公開 http://www.re-marketing.jp/marketing/website_navigation/lp.html WEBで売れるページの作り方。リアル店舗の広告や看板に応用可。 広告コピー
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