【フラッグスタッフ(米アリゾナ州)=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は15日、アリゾナ州フラッグスタッフ近郊の砂漠で、宇宙飛行士が火星や小惑星で使う探査車などの試験の様子を報道陣に公開した。 NASAは、荒れ地でも走り回れる六輪駆動の2人乗り探査車や、基地の建設に必要な6本足の貨物運搬車を開発中。岩だらけの一帯は、地形が火星や月面に似ており、技術者らが走行性能や使い勝手をテストした。 米オバマ政権は2025年までに小惑星、30年代半ばまでに火星へ飛行士を送り込む計画を発表している。NASAのトレーシー・ギル・システム統括責任者は「実験から学び、どこでも活躍できる試作モデルを目指す」と語った。