調理師が氷彫刻の腕前を競う「第36回岡山市氷彫刻大会」(岡山市商店会連合会など主催)が27日、岡山市北区表町の新西大寺町商店街で行われた。 大会には県内外の調理師13人が参加。縦27センチ、横55センチ、高さ1メートル、重さ約135キロの氷柱をノコギリや彫刻用のノミを用いて削り、1時間以内で出来栄えを競った。会場にはひんやりとした空気が漂い、氷柱が削り取られて熱帯魚やサーファーなどが姿を現すと、多くの買い物客らが足を止め、制作の様子をカメラで撮影するなどしていた。 岡山市北区庭瀬の会社員(26)は「どの作品も幻想的できれい。見ているこっちも涼しくなりますね」と見入っていた。 審査の結果、最優秀の「市長賞」にはイルカが海中から跳びはねる様子を表現した大津市の松田康雄さん(52)の作品「Dolphin」が輝いた。松田さんは「イルカのなめらかな曲線をうまく削り取るのに苦労しました」と話していた。