このところの円安を背景に日本の造船業界の価格競争力が増すなか、愛媛県に本社がある造船最大手の「今治造船」は今後、受注の拡大が見込めるとしておよそ400億円を投じて、16年ぶりにドックの新設に踏み切ることになりました。 発表によりますと、今治造船は香川県丸亀市にある工場内に全長600メートル、幅80メートルの新たなドックを整備します。 事業費はおよそ400億円で、つり上げる能力が1200トンと、この会社の設備としては最大級のクレーンも3基設置します。 今治造船は海外の大手海運会社から世界最大級のコンテナ船を11隻受注していて、それに対応できる大きさのドックが必要になったため、今回16年ぶりにドックの新設に踏み切ったということです。 日本の造船業は中国や韓国の企業の台頭で、近年、世界的なシェアが低下していましたが、このところの円安を背景に価格競争力が増しています。 今治造船ではドックを新設する